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日本と韓国のきずな

2012年5月28日 5:05 PM

【滞在期間】2012年2月20日~ 2月26日 【プロフィール】女性

 

(1)参加動機

 

 このボランティアに参加して、私はより一層韓国に興味を持つようになりました。もともと、貧困地区の支援や災害地区のボランティアに興味があり昨年はフィリピンのスラム街での生活をしながらのボランティア、今年に入ってからは宮城県で東日本大震災の支援物資仕訳などのボランティアをしたりしていました。今回のLTWのボランティアには、韓国語を大学で習っていて、韓国に少し興味があったので参加しました。

 

(2)参加した感想

 

 今回のボランティアが今までやってきたものと異なるのは、現地の学生とともに活動することで、日本ではなかなか知ることのできない韓国の日常的な文化を知ることができたことです。また、プログラムにホームステイが組み込まれていることで、韓国での日常生活、挨拶、また家庭料理、お風呂やトイレなど実際に体験できました。例えば私のホームステイ先の息子さんの軍服を試着させてもらったり、床に新聞をひいて夕食を食べたことなど、日本では決して体験できないことばかりでした。主な活動としてはキムチづくりや練炭運び、老人ホームでの触れ合い、ホームステイ先の家族を招待して行われる歓迎会での各国の料理作りなどがありました。2、3日目に行われたキムチづくりはもちろん初めてだったのでどのように作られているのかとても興味がありました。材料を近くのスーパーで買うとことから始まったのですが、スーパーの中の表示はすべて韓国語だったので、野菜を一つ買うのにもとても苦労しました。そして翌日、白菜に自分たちで作ったコチュのたれをつけ、その日の昼食で出来立てのキムチをみんなで食べたとき、とてもおいしくて感動しました。

 また、3日目の午後におこなわれた老人ホームでの触れ合いでは、韓国語しか話せない老人の方たちとコミュニケーションをとるのがすごく難しかったです。しかし、韓国語が聞き取れなくても手を握ってあげるだけで喜んでもらえたりしました。私がお話をした方は、日韓併合が行われた時代に生まれたそうで、日本と韓国の歴史を見直すいい機会にもなりました。4日目に行われた練炭運びはとても体力が必要な仕事でした。200個の練炭を老人が住む家に運ぶのですが、特に二件目のお宅は、運ぶ道のりが傾斜50度くらいある斜面だったので、みんなでバケツリレーをして、なんとか運びきったときはかなりの達成感がありました。練炭は韓国の家庭では欠かせないものでありますが、お年寄りがこんなにたくさんの練炭を運ぶのは不可能で、私たちのような活動がまだまだだくさん必要だと思いました。そして、この日の午後はお待ちかねのホームステイ歓迎パーティでした!ここで、日本人に課せられたミッションは「韓国語で書かれている買い出しメモに従って市場で買い物をする」というものでした。韓国語でかかれた食材が、野菜なのか、調味料なのか、それとも魚介類なのかもわからない状態で、市場の人に「○○イッソヨ?」と聞いたり、「イゴ オルマエヨ?」と聞いたりしながら買い出しをするのがとても面白かったです。そのあと日本人チームは、6人でちらしずしとお好み焼きを作り、とくにお好み焼きはみんなに好評で(生焼けで粉っぽいという苦情もありましたが・・・?)たくさん食べてくれたのでとてもうれしかったです。5,6日目は焼き芋販売をする予定だったのですが、サツマイモを焼く機会をかしてくれるはずだったおじさんにドタキャンされてしまい、急遽、チョンジュのスタジアムで行われるウズベキスタンvs韓国の試合をみんなで見に行きました。韓国のみんなと一緒になって「てーはみんぐっ!」と掛け声をかけたりしたことや、ゴールが入った時に一緒に喜び合ったことは忘れられません。


 たった6日間ともにすごし、一緒に活動しただけですが、私たちは本当に家族のように仲良くなり、日本に帰国した今でも毎日連絡を取り合っています。もし、日本人だけで韓国に行ってボランティアをするだけだったらこれほど実のある活動にならなかったと思います。冒頭にも書いたように、日本と韓国の両国の人たちで一緒に活動したからこそ、韓国の文化や生活を実感しながら、ボランティア活動もできました。最後に、この活動を企画してくださったユノさんにとても感謝しています。ありがとうございました。