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[ぼらぷらエッセイ]

『 私は新型コロナウイルスの第一波と同時に・・・』

 私は新型コロナウイルスの第一波と同時に高校に入学しました。高校入学前から新しい仲間が出来ることを楽しみにしており、入学の際には同級生と積極的に親睦を深めていこうと思っていました。しかし、それまでのようになかなか上手く人付き合いが出来ず、新型コロナウイルスが流行る以前よりも物理的な面だけでなく心理的な面で人との交流が減少してしまったように感じました。
 私はその理由の一つとして、マスクによる心の壁が生じているのではないかと考えました。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためにマスクを着用すると顔の半分が隠れてしまい、どうしても心理的距離を置いてしまいます。相手の顔が見えないだけで相手が何を感じているのか伝わりづらく、コミュニケーションも円滑には進まなくなってしまうでしょう。
 そこで私は、相手の緊張を和らげ親しみを覚えてもらうために、目元の笑顔を意識することにしました。私の目元は、家族から常々緊張感がないと言われており、ずっと自分の短所だと感じていましたが、コロナ禍の今ならこの緊張感の無さも長所になるのではないかと考えたためです。以前までのマスクの無い状態ではさほど気を遣わなかった目元ですが、目元で感情表現をするように意識すると、マスクを着用していても相手に多くの情報を与えることが出来ることに気が付きました。他にも相槌やジェスチャーなど、表情や声以外でも相手に自分の考えや気持ちを伝える努力をして、コロナ禍でも積極的に人との交流を持つことが出来るように意識しました。その結果、同級生だけでなく、毎日挨拶をしていた学校の警備員さんとも親しくなることが出来ました。
 新型コロナウイルスの影響で人との交流は持ちづらくなってしまいましたが、そのピンチも些細な心掛け一つで自分の長所に気が付いたり、新しい仲間をつくるチャンスに変わることを、私はコロナ禍の人間関係から学びました。

※新型コロナウイルスの情報は流動的ですので、このエッセイを書かれた当時の個人の意見として捉えていただくようお願いいたします。