[ぼらぷらエッセイ]

『◇もったいない  ケニア出身の女・・・』

◇もったいない

 ケニア出身の女性環境保護活動家、ワンガリ・マータイさん(1940~2011)は、来日した時に「もったいない」という日本語を知り、とても感銘を受けたそうです。「もったいない」とは、物の価値を十分に生かしきれず無駄にしている状態や、そのようにしてしまう行為を見て嘆かわしく思う気持ちです。
 マータイさんは、それまでの活動で合言葉としてきた「3R」をたった一言で見事に表現している「MOTTAINAI(もったいない)」という言葉を世界中に広げていきました。
 そのマータイさんの活動のスローガンであった環境保護に関する「3R」とは次のようなものでした。

 〇Reduce(リデュース)=消費削減

  無駄・非効率的・必要以上な消費・生産を抑える(行わない)こと。

  ⇒ 無駄遣いをしない
    水を流しっぱなしにしていませんか?物を買いすぎていませんか?

 〇Reuse(リユース)=再使用

  一度使用された製品をそのまま、もしくはその一部分をそのまま再利用すること。

  ⇒ 今あるものの価値を見直す
    古くても、まだ使えませんか?
    〈リサイクルショップの利用、発展途上国への寄贈など〉

 〇Recycle(リサイクル)=再生利用

  一度使った資源(不用品、廃棄物)を回収・再生して有効利用すること。

  ⇒ 使い終わったものをその後も有効に使う
    その資源、まだ使えませんか?
    〈古紙、アルミ缶、ペットボトルなどは別の資源として利用できます〉

 私たちが生きていくために必要なものはたくさんあります。マータイさんの「3R」と「もったいない」の精神をつないだもの。それはすべてのものに有難味ありがたみを感じて大切にしていくことにあるのでしょう。
個人ができる取り組みとして、節水・節電を心掛けたり、マイバックやマイボトルを活用することなどがあります。 少し意識するだけで生活に取り入れられることがたくさんあるので、ぜひできることから始めてみましょう。

※新型コロナウイルスの情報は流動的ですので、このエッセイを書かれた当時の個人の意見として捉えていただくようお願いいたします。