[ぼらぷらエッセイ]

『 私はたまに、他の国に生まれたらどうなっ・・・』

 私はたまに、他の国に生まれたらどうなっていただろうと考える。
 日本を含む先進国では餓死することもない。汚染による感染症で死ぬリスクも低い。義務教育による最低限の学びも可能。何も不自由では無いのだ。しかし、全ての国が同じ状況に無い。戦争、飢餓、病気、汚染、犯罪、自然環境等様々な問題が存在する。
 自分と何が違うのだろうか。生まれた場所が違うだけ。ただそれだけなのか。
 最近、カンボジアの友人とオンラインビデオ通話の機会を得た。
 私は日本語を教える役割を担い、かるたや蕎麦屋を営む父手製の蕎麦を用いて作り方や食べ方、蕎麦の歴史、日本の伝統文化や和食について解説した。
 この体験は私にとってSDGsを具現化する素晴らしい機会であった。
まず、今回の取り組みは、教育と情報共有を通じ文化的理解を深めるSDGs目標4を促進する。異なる背景を持つ人々が互いの言語と文化を学び、理解し合うことは、各々の価値観を尊重し、多様性を認識する社会を形成する上で外せないからだ。
また、オンラインビデオ通話技術の普及は、地理的な障壁を越えた教育と情報共有を可能にしている。私達は違う国に住んでいても、直接対話し、学び合うことが出来る。これは、科学技術の革新が私達の生活をどのように豊かにしているかを示す一例であるとともに、SDGs目標9に重要な役割を果たしているといえる。
 今回個人間の小規模なやり取りにおいて上記二点を特に感じたが、このように私達の行動の一つ一つがSDGsの目標達成に貢献 する一翼を担うと鑑み、さらに大規模に世界中が人との繋がりを意識し、他人を想う行動が実現し、助け合うようになれば、SDGs全ての目標は改善傾向になるであろうと推測される。
 そして世界中のどの国に生まれたとしても、幸せに生きていく為に必要不可欠な須要と考えている。

※新型コロナウイルスの情報は流動的ですので、このエッセイを書かれた当時の個人の意見として捉えていただくようお願いいたします。