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元国連開発計画/大学教員 安部由紀子氏からの出題>

世界経済フォーラム(World Economic Forum)が2023年3月に発表したジェンダーギャップ指数のランキングで、日本は146か国中、125位(0.647*)で、G7では最下位でした。
世界で最もジェンダー平等が進んでいる1位(0.912*)のアイスランドと日本を比べて、取り組みにどのような違いがあるかを調べてみましょう。
*ジェンダーギャップ指数は、0が完全不平等を、1が完全平等を表す。
出典:世界経済フォーラム『ジェンダー・ギャップ・レポート2023』

2024年7月24日 21:33

アイスランドは日本と比べて圧倒的に個人主義の強い国だと思う。

例えば、日本では選択的夫婦別姓制度が認められていないので、結婚すると妻が夫の姓に変更することが多い。
対してアイスランドでは、夫婦のラストネームは結婚しても変わらず、生まれた子供には父の名前に「ソン(息子)・ドッティル(娘)」などを付けた父称が用いられるのが一般的で、割合としては少ないが場合によっては母称を用いるケースもある。

また、育児休暇の面でもそれらが分かる。2000年に父の育児休暇取得が導入されて以来、現在では父母双方とも6カ月の育児休暇に加えて、父母共有の育休が6週間取得可能に。現在では、男性の育児休暇取得率は8割を超えている。
実際、男性の育児への意識は高く、アイスランドのグズニ・ヨハネソン大統領自身も父親として5回育休を取得している。
日本の育休制度は充実しているが、男性の取得率は上昇傾向にあるものの令和3年度は13.97%と低い。