[ぼらぷらエッセイ]

『 私たちは、このコロナ禍の状況を変化のた・・・』

 私たちは、このコロナ禍の状況を変化のためのチャンスだと捉え前進していくべきだと思う。
 コロナ禍において、オンライン教育や在宅勤務など、以前から検討されてきたがなかなか本格的な導入には至らなかった様々な新しい取り組みが急速に取り入れられるようになった。これは様々な事情により学校での学習が難しい子供たちや通勤を苦痛に感じている人たちに新たな選択肢を提供したとも捉えることができ、良い変化であると思う。このように変化が求められている今だからこそ、私たちは団結し、以前から置き去りにされてきた様々な課題を良い方向へ大胆に改革することができるのではないだろうか。例えば日本では多くのスーパーやコンビニで賞味期限切れの食品が大量に廃棄されるという食品ロスが以前から問題となっていたが、なかなか具体的な解決に至らずにいた。しかし感染症によって貧困による飢えに苦しむ人々は今後増えていく見通しであり、私たちはこれ以上食品ロスを見過ごしにできない状況に置かれている。今やらなければならないことは、物資の生産・供給のあり方を根本的に見直し、それを本当に必要としている人のもとへ物資が届けられるような仕組みを早急に確立することではないだろうか。また感染が拡大し始めた3月ごろから、日本の各自治体においてプラスチックごみの量が急増しているという調査結果がある。これは持ち帰り容器などの使用が増えたためであると考えられる。清潔だからとむやみに使い捨てのプラスチック製品を使用し廃棄するのではなく、再利用したり不必要な買い物を控えたりするなど、衛生面に気をつけながらこれまで以上にごみの削減に取り組んでいく必要がある。
 私自身も、この感染症の流行をただ悲観的に捉え絶望するのではなく、既存の課題を前向きに新しい視点で解決しようとする姿勢を忘れずに、この状況をチャンスに変えて乗り越えていきたいものだと思う。

※新型コロナウイルスの情報は流動的ですので、このエッセイを書かれた当時の個人の意見として捉えていただくようお願いいたします。