[ぼらぷらエッセイ]

『新型コロナウイルスが世界的に甚大な被害を・・・』

新型コロナウイルスが世界的に甚大な被害を及ぼす中、特に影響を受けているのは医療従事者ではないだろうか。実際、先日アメリカのノースダコタ州の州知事が医療従事者は感染が確認されても症状がなければそのまま医療現場で働けるとする命令を出すなど、医療現場がひっ迫していることが見て取れる。そんな中、特に私が耳を疑ったのが医療従事者への差別問題だ。あるケースでは、医療従事者が子供を保育園に預ける際に「医療従事者は新型コロナウイルス感染のリスクが高く、その子供も感染している恐れがある」として預かりを拒否するという。これらに対して厚生労働省も「このような偏見や差別が生じないよう十分配慮する」ことが必要だと警鐘を鳴らしている。私はこの実態を耳にしたとき、寝る間も惜しんでコロナの最前線で闘い続ける医療従事者の方々に対して何故感謝の気持ちを抱かずにひどい扱いをするのだろうかとあきれ返った。ここで私たちはみなSDGsの「誰も置き去りにしない」のスタンスに立ち返り、コロナウイルスに立ち向かっていくべきではないだろうか。そして、この問題を「自分ごと」としてとらえ、自分にできることを積極的に実行していくことこそがより良い社会への第一歩になると私は思う。例えば私たち若者がSNSなどを活用して医療従事者の方々に感謝を伝え、少しでも元気を与えることができたなら明るい社会、そして明るい世界に変えていくことができるはずだ。

※新型コロナウイルスの情報は流動的ですので、このエッセイを書かれた当時の個人の意見として捉えていただくようお願いいたします。