新型コロナウイルス感染症の影響で私たちは様々なかかわりを絶たれてしまった。家族や友人などの物理的な関わりはもちろんであるが、人と人の心の距離も広がってしまった。人間関係が疎遠になったり、目に見えない感染の恐怖から心無い言動を取ったりすることが問題視されている。このようなかかわりが弱くなってしまうと、物事に協力して取り組もうとするパワーはそがれてしまうだろう。逆に言えば、共通の目標に向かって、そこに関わるみんなが頑張っていることを認識することができれば、ひとりひとりのパフォーマンスは向上し、結果として全体の成果も上がってくる。SDGsの観点から今自分たちにできることを考えると、個々で取り組んでいる小さな取り組みをみんなに共有することが重要であると考える。自分1人だけで取り組んでいても、自身の取り組みが小さくてどんな役に立つのかが分からなくなったり、目指している方向性を見失ったりしてしまうこともあるだろう。しかし、ひとりひとりが取組を共有することでみんなで頑張っているという意識が育まれ、さらにモチベーションも高まってくる。今回のSDGs研修も同様である。その場で研修を受けているのは自分1人だけかもしれない。しかし、HPを見れば一緒に頑張っているみんなの存在がある。あったこともないしどんな人かもわからないかもしれないけれども、方向性は同じであり、間接的にでもお互い関わりあい、刺激し合っている。志は同じだ。これが非常に重要だ。だから、ひとりひとりの取り組みはどんなことでも良い。電気をこまめに消す、エコバックを使う、必要な分だけ買うなど意識すればできることはたくさんある。それらの取り組みをSNS等で発信したり友人に伝えあったりすることで取組の輪が広まり、頑張る仲間の存在を認識できる。このつながりが私たちに必要で、このつながりの広がりが様々な問題解決につながっていくと信じている。