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カンボジア インターンシップに参加して

2011年6月23日 5:07 PM

【滞在期間】2011-06-15~ 2011-06-21 【総評】大変満足 【プロフィール】男性 【ネーム】TOSHI



(1)参加動機

  
予てより「教育を受けることにより、途上国の子どもたちの未来の可能性は大いに広がる」と考えていました。 その考えが空論なのかどうかをカンボジアで確認したいと思い、参加しました。



(2)参加した感想

  
私がカンボジアという国を初めて意識したのは、大学生の頃に読んだクメールルージュによる革命に関する数冊の本を読んだときでした。そして1980年代の中ごろに「The Killing Field」という映画を見て、更にその印象が深まったことを覚えています。かつてはクメール王朝が栄え、飢えることない国と言われたカンボジアが多くの発展途上国と同じように悲惨な歴史を経た今どのようになっているのだろう、というところも是非自分の目で見ておきたいと考えました。 インターンシップの行われた村は、覚悟はしていたものの電気、水道は無し、雨水を貯めて水浴びをし、トイレは用済み後に桶で雨水を汲んで流す、というもの。家は高床式ですが、床がだいぶ古くなっていて気をつけないと底が抜けてしまいそう(?)でもありました。    


しかし僅か1週間の「冒険」と思えば、このような生活にも興味がわきます。学校ではクメール語や算数を学習する教室と我々が日本語と英語を教える教室があります。我々の教室に来る子どもたちは少ない時で2人、多いと15名前後になります。授業の初めにはこちらが何も言わずとも「先生お早うございます」の挨拶を起立して言い、「座ってください」と言って初めて「ありがとうございます」と返事をして着席をします。生徒たちの学習意欲は旺盛で(そもそも義務教育では無いにも拘わらず登校してくるのです。然し、依然として子どもを労働力と考える親も居て、すべての子どもが学校に来るわけではありません。)です。2008年以来この小学校に関わってきた方々の努力の結晶として、多くの子どもがひらがな、カタカナを書くことができ、中には漢字で自分の名前を書く子どももいます。   

 
途中1日、世界遺産であるアンコールワットの観光に行きました。学校のある村から車で約1時間です。そこには日本をはじめ世界各国からの観光客が押し寄せていました電気も水道も、コンビニさえある観光都市です。「僅か1時間で、なんでこんなに差があるのか」ということと「村の子どもたちが日本語(検定3級位)と英語を読み書き出来れば、彼らの人生のオプションも各段に広がる」ということを実感した瞬間でした。アンコールワットを見ただけで「カンボジアを知った」と勘違いしてはならないと思いました。    


日本では「人生の目標が無い」とか「自分に合った仕事がない」等、色々な悩みを抱えた方が居ます。そのような方は一度この体験をされると良いと思います。確かに1週間も休めないとか、できない理由を並べることは簡単です。が、このインターンシップを通じて「自分を必要としてくれる 人々が居る」ということが分かるだけでも生きていく元気をもらえることは請け合いです。とても文章では著せない、村の人々や子どもたち、動物たちとの触れ合いは都会の生活に疲れた人たちに命の洗濯をさせてくれると思います。    



(3)今後、この経験をどのように活かしたいか

 

日本も大変な時ですが、世界にも日本の援助を必要としている国が沢山あります。これらの国の人々のお役に立てることを考えていきたいと思います。