2011年6月8日 10:07 AM
【滞在期間】2011-04-28 ~ 2011-05-04 【総評】大変満足 【プロフィール】男性
(1)参加動機
大きく2点ある。1点目は、現地の人と色々な話をして、深く関わりたいと思ったから。2点目は、ボランティア活動をする事で、自身の経験の幅を深める事が出来るのではないかと思ったから。今まで数回海外旅行をした事があるが、現地係員や添乗員がいる中で観光名所に出向くだけのツアーばかりで、現地の人と生で触れ合う機会がほとんど無かった。またボランティア活動をする事で、日常生活 では経験する事のない多くの気付きや感動、挫折を得 られると考えた。あとは、日程が自由に組めるという事も参加した理由である。
(2)参加した感想
現地の人と色々な話をして、深く関わるという事について:
何よりマスター(斉藤さん)とその子ども達(教え子)との出会いが大きかっ た。スラム街の現状や貧富の格差等、マスターにじっくりと話を聞き、実際に目の当たりにし、大きなカルチャー ショックを受けた。そしてこのスラムの生活の中で、マスターが空手や日常生活を通して、子ども達に礼儀作法を身に付けるよう指導しているの は素晴らしい取り組みであると感じた。礼儀作法は長い時間をかけて はじめて身に付く事が出来るものであり、無秩序なスラム街の現状を変えようと尽力されているマスターに感銘を受けた。また子ども達は、いつも笑顔で、家にいる時も外に出かけ る時も常に側にいて守ってくれた。スラム街での現地生活から無事日本に帰る事が出来たのは子ども達のおかげであり、感謝しても感謝し切れないものである。
ボランティア活動を通して、自身の経験値を深める事について:
まずボランティアとは、自ら進んで相手のために無償で活動する事であり、必ずしもそこに見返りを求めるも のではないという事を痛感した。ボランティアに参加する前は、自身の活動により、スラムの人達から感謝される事を心のどこかで期待していたのだが、それはとて も愚かな考え方であると気付かされた。そして今回、ボランティア活動でありなが ら、自身で何か行動を起こすという積極性に欠けてしまった事を後悔した。自身に何が出来るのか、何をしなければいけないのかを常に考えて 行動し、周囲に働きかける事こそが重要なのだが、マスターが提案した事(フィー ディングやファーストエイド等)しか出来なかったのが反省点である。
(3)今後、この経験をどのように活かしたいか
以下の2点がある。
英語力の向上:
マスターとその子ども達(教え子)をはじめとする現地の人 々に触れ合う事が出来たのは、大きな収穫であった。しかし、簡単な日常会話レベルの英語も満足に話せない事が原因で、現地の人と深くコ ミュニケーションする事が出来なかった。彼らが話しているのを聞いているだけでも勉強にな るし、また貴重な機会であるのに、それを完全に理解出来ないのは本当に機会損失だと思った。英語の継続的な勉強は不可欠である。
常にボランティア精神を持つ事:
物事、特に仕事をするにあたっては、自発的に行動し、はっきりとした目的意 識を持ち、他人に責任転嫁をせずに最後まで責任を持つよう心掛けたい。今回の活動で、ボランティア活動とは何なのかとても考えさせられた。その中 で、「自発的」に行動し、「目的意識」をはっきりと持ち、「責任感」を持って活動する事がボランティア活動・ボランティア精神の根源であ る、と自身の結論を出した。こういった活動・考え方はとても大切であり、常に実践出来るように心 掛けたい。