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感じて、考えた8日間
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感じて、考えた8日間

2011年4月3日 11:41 AM

【滞在期間】2011/03/11(金)発~8日間 【総評】満足 【プロフィール】女性/兵庫県



(1)参加動機


昨年カンボジアを訪れたことをきっかけに、東南アジアの貧困問題に対してより一層関心を持つようになりました。中でも、タイの山岳民族の問題は私にとって特に衝撃的で、もっと知りたい、何か力になりたいと思いました。ホームステイ体験が盛り込まれたこのツアーなら、彼らの生活を肌で感じることができると思い、参加しました。


(2)参加した感想


様々なプログラムが盛り込まれたこのツアーの中でも、ラフ族の村で過ごした3日間は私にとって特に刺激的な体験の連続でした。水を浴びて身体を洗い、ろう そくで照らしながら蚊帳を張って眠り、家畜たちの鳴き声で目を覚ます。村に鬱蒼と茂る竹は、調理器具にも、食器にも、動物除けの柵にも、住居にさえ形を変 える。村民が病気にかかるなど災いが起きたときには、村を挙げて儀式を行う。その時には、大切に育ててきた家畜を生け贄として捧げる。“生命”と、”自 然”と、”ひと”と共に生きる。彼らのライフスタイルは、力と知恵、思いやりの心に満ちた、本来の人間の生き方そのものです。それは、被災した今の日本に 必要なものを訴えかけるメッセージのように感じました。

山岳民族は今、無国籍、教育不足による慢性的な貧困、そこから生まれる人身売買や麻薬の売買・乱用、伝統文化の侵食といった多くの問題を抱えています。しかし、生命力に溢れた彼らの瞳を見ていると、それらの問題も乗り越えられそうな気がしました。ホームステイ中のある夜、ホストマザーが私の懐中電灯を指差して「グッド、グッド!」と言いました。電気のない生活をしている彼女にとって、魅力的なもの に見えたのだと思います。これをプレゼントすれば喜ばれるし、彼女らの苦労も少しは軽減される。しかし、いつかは電池も無くなってしまうし、それまでな かったものを持ち込むことで彼らのライフスタイルを崩すことになるかもしれない。とても小さな出来事ですが、“正しい支援の在り方”を考えさせられた瞬間 でした。

彼ら山岳民族の人々が抱える問題の山はとても高く、容易に越えられるものではありません。例えばその山を、私たち先進国の人間が、便利な乗り物に彼らを乗 せて楽々と越えたり、簡単に通り抜けられるようトンネルを作ったりする。それはお互いにとっても手っ取り早く楽な方法かもしれません。しかしそうではな く、道に迷いながらでも、休憩しながらでも、一緒になって山を登り、足元を照らしてあげる。これが支援のあるべき姿ではないでしょうか。現地では、寄付さ れた古着を無償で提供するのではなく、大切に使ってもらうために敢えて販売していると聞きました。このツアーでの道路補修ボランティアも、日本にあるよう な便利な機械は使わず、現地にあるバケツや鍬を持ってすべて手作業で行いました。

ツアーを通して、山岳民族の暮らしを肌で感じ、そこから私たちが学ぶべきことと、正しい支援の在り方を考えることができました。今回は短期での参加だった ため、現地の人の力になることはほとんど出来ませんでしたが、これから私にも出来る支援や、この体験を広めるよう努めたいと思います。私のボランティアツ アーはまだ終わっていません。


(3)今後、この経験をどのように活かしたいか


私は、「貧困の中を生きる子どもたちとその支援の在り方」を卒業研究のテーマにする予定です。その研究において、今回のツアーで学んだ問題への理解をより深め、たくさんの人に広めたいと思っています。