2010年2月1日 5:53 PM
【総評】大満足 【プロフィール】女性 / 大学生 / 栃木県
(1)参加動機
私は世界の様々なことに興味があり、将来は国際協力の、それもどちらかと言えば草の根レベルでの活動に従事したいと考えていました。しかし、これまでに海外経験もなく、漠然とした思いだけを抱いていたために、実際にそういった経験をしたいと思い、スタディツアーやワークキャンプについて調べました。そして七つの候補が挙がり、その中の一つにこのツアーがありました。プログラムの内容と予算を考慮した上で、一番魅力的だったのがこのツアーだったので、参加を 決定しました。
(2)参加した感想
参加する前は、多少の不安を抱きつつも「何とかなる」という感じの心境でした。しかし、参加してみたら思った以上に幸せな旅となりました。
タイでは見るものすべてが珍しく感じられ、タイの人々にとっての「あたりまえ」が私にとっての「カルチャーショック」となりました。カラフルなタクシー や、大きな荷物のためトランクを紐でおさえ半開きのまま走行する運転手、有料で日本とは使い方の異なるトイレ、冷水による水浴びなどは、とても新鮮な体験 でした。少々心配だった食事は、帰国後すぐにでも食べたいと私に思わせるほど美味しかったです。滞在中も日本食などが恋しくならなかったし、もしかすると 日本食よりも好きかもしれません。市場やナイトバザールでは物価の安さに驚きました。もともとの値段でも日本人の感覚からしたら安いのに、そこからさらに 値切ることができ、そうした売り手とのやり取りも非常に楽しい買い物でした。寺院や遺跡の見学も素晴らしかったです。寺院は日本とは違ってかなり派手で、 きらきらした細かい装飾に目を奪われました。他にも、象に乗ったり大蛇を持ってみたり、沢山の貴重な体験をすることができました。
また、このツアーのメインプログラムともいえるボランティア活動と山岳民族の村でのホームステイも、大変良かったです。皆でトイレを建設するために汗を流 して感じたのは、手作り故の手間と、そこから生まれる、手作りのモノへの愛着と感謝の気持ちでした。村への過酷なトレッキングの先に見た風景は、言葉では 表せない程美しく、大きな達成感に包まれました。ホームステイでは、ホストファミリーの優しさと食事の美味しさ、高床式竹作り住居の快適さに感動しまし た。村に流れるのんびりとして穏やかな空気。家畜や自然と共生して生きる山岳民族の生活は、日本ではできないことだと思います。
そしてこのツアーで得た最大の思い出は、何といっても「人との出会い」でした。メンバーやガイドの方々は皆温かく、1週間生活を共にしただけなのにまるで ずっと前から仲が良かったみたいに打ちとけ合うことができ、本当に充実した日々でした。現地の人々は目が合うとニッコリと微笑み、こちらが手を振ったり、 合掌して「サワディーカァ!(こんにちは)」と挨拶したりすると、快く返してくれました。名前も知らない、まさに「一期一会」の出会いであっても、あの笑顔と優しさには今後も幾度となく力を与えられることになるでしょう。
今回の旅を一言でまとめるならば、「幸せな旅、泣ける旅。」だと思います。タイでの一瞬一瞬が幸せでしたし、最高の仲間との出会いは別れるときに涙を流してしまう程、強い絆へと成長したのです。
(3)今後、この経験をどのように活かしたいか
この経験は、今後また海外へ行くという自信に繋がりました。その時は、タイでの生活の経験や知識が活かせると思います。また、タイでは言葉があまり通じな かったために、ほとんどの場面を「サワディーカァ(こんにちは)」と「コップンカァ(ありがとう)」で切り抜けてしまったのですが、合掌してそのような挨拶を何度もしているうちに、「一期一会」の人に対しても感謝や信頼の気持ちが生まれていることに気づきました。この感情は、日本で普段誰かと接する時にも 活かせるのではないかと思っています。このツアーでは実に多くの体験をすることができたので、今はまだはっきりわからなくても、今後において活かせること はまだまだあると思います。ですから、このツアーでの経験や思い出、知識、そして人脈をも大事にして、これからを私なりに一生懸命生きていきたいと思って います。
本当に本当に、ありがとうございました。