2011年12月27日 9:57 AM
ホンジュラスで危険な社会にいる子どもたちを支援するため設立された団体 “Asociación COMPARTIR con los Niños y Niñas de Honduras”にてボランティアとして働いているハンガリー出身のMartón Szaboです。こちらに来てから1ヶ月経ち、首都の最も貧しい地区の一つからきた子どもたちの世話をしていて、あと8ヶ月彼らとともに過ごすことになっています。
この団体では、子どもたちの世話だけでなく、家庭環境、勉強のレベル、生活レベル、健康状態、その他それぞれの個別的なニーズへの調査と対応など、多様な活動を行なっています。子どもたちは、貧困と犯罪が蔓延する路地の小さな家で、大人数の家族と共に暮らしているため、ぶらついたり、遊んだり、関心を寄せてもらえる安心できる場所と、彼らが抱える様々な問題に対するサポートを必要としています。私はここで子どもたちと遊んだり、宿題を手伝ったり、ヨーロッパや私の出身国ハンガリーのことについて話したり、フットボールをしたり、数え切れないほどの名前を覚えたり(これが私にとってはむずかしい名前ばかりなのです)しながら、少しずつ彼らと友達になっていっているところです。
私は幼児と10代の若者の2つのグループとほとんどの時間を共に過ごします。幼児グループといるときは、とても楽しいですが、大混乱状態でもあります。というのも、彼らはいつもあらゆるところで飛んだりはねたり走りまわっていて、当然ながら、私にいろいろな質問を次々としてきます。遊びのため、また同時に学びのためにも私たちはたくさんのゲームをします。
もう一つのグループ、10代の若者たちとは、もう少し具体的な活動を行います。現在は映画を作っていて、すべて彼ら自身が計画し、脚本を書き、構成を考えています。彼らはこの活動に本当に熱心に取り組んでいるので、これを完成させられるようにできる限りのサポートをしようと思っています。また、学校の英語のクラスはとてもレベルが低いので、英語の授業も始めるつもりです。また、彼らの住む危険な地区や街から、束の間でも離れて自然と触れ合い、すべて忘れてただ遊びに没頭することができるように、両グループに、近郊への1day-tripを企画しています。
この地区には、いたるところに暴力が存在します。銃、麻薬、窃盗は生活の一部となってしまっています。彼らは「“aqui la vida no vale nada(ここでは命に価値がない)”、なぜなら路上で人々は大した理由もなく銃で打たれるからだ」と言います。自分たちで建てた木の家で眠ろうとするとき、外からは銃声が鳴り響いているような環境にいる子どもたちは、日中、大人たちに見守られながら遊ぶことができるこの安全で、清潔で、温かい場所を誰よりも必要としていると思います。というわけで、ここにはいつでも状況を改善するためにすべきことがたくさんあり、COMPARTIRはこの活動を推進し続けます。私はボランティアとしてその一員になれることを光栄に思います。