2012年7月18日 3:33 PM
【滞在期間】2012-07-11~7-16【総評】満足【プロフィール】男性【ネーム】ゆういち
(1)参加動機
もともと人のために役に立ちたいと思う気持ちは強く、東日本大震災で東北にボランティアに行ったときに、その気持ちがさらに強くなりました。私でも役に立つことはある、日本に限らず、世界でも貢献できることがあるのではないかと思い参加いたしました。
(2)参加した感想
このプログラムに参加して、多くのことを感じました。1.時の流れ時はゆっくり流れていました。初日はこれでいいのかと思ったりもしましたが、ゆったりとした時の流れの中で、暮らしてみると非常に心地よく、気持ちの良い毎日を過ごすことができました。また、「鶏が鳴いたら、起きる」であったり、「日が落ちたらご飯食べて寝る」のような自然と一体感を持って過ごすことができたのは非常に貴重で、また心地よいことでした。2.生徒の人間性(純粋、無邪気、素直)ヨシマサの生徒は元気で明るく、積極的で、やんちゃで面白い子達ばかりでした。私は最年少のクラスを担当していたのですが、特に元気がよく、発表を促すと、我先にと手を挙げて、アピールしていました。またみんな学校が好きで、授業開始時間は7時です が、5時半に登校している生徒もいて、非常に驚き、日本との違いを感じました。非常に教え甲斐もあって、私も楽しみながら、授業をできました。3.大自然牛の大群を見たり、アヒルの行進を間近で見たり、またどこまでも続く田園風景や、広い空、朝日、夕日。夜には満点の星空。日本では体験していない自然に囲まれた生活で、モノに囲まれて窮屈な日本の生活に疑問を感じました。4.平和観光で地雷博物館に行きました。そこでは地雷の恐ろしさ、悲惨さを改めて感じました。ア キ・ラーさんの地雷に対する想い、地雷撤去は一生をかけて行う仕事だと心に決めている姿を見て、深く感銘を受けました。何か支援できることがあれば、したいと思いました。また学校ではいまでこそ平和な暮らしが確保されていますが、昔は戦争で親を亡くしたり、ポルポト政権に虐殺されたりと黒い歴史があることを再認識し、平和の裏には犠牲になった人の命、歴史があると思い、戦争に対する拒絶感と世界の平和の尊さを感じました。今回、形としては子ども達を支援するというものでしたが、むしろ子ども達や町の人々、現地のスタッフ、カンボジアという国から様々なことを学びました。私は今回、子ども達と触れ合って、子どもたちの夢が叶うことを私の夢の一つにしたいと思いました。将来、ガイドさんやエンジニア、お医者さんなど、希望の仕事に就いて、夢を叶えることができていたら、私も嬉しいし、その過程で、私も一役を担っていきたいと感じています。
(3)今後、この経験をどのように活かしたいか
私は技術職でエネルギー関係の材料開発に携わっています。現在、世界的に商品をコモディティー化していく方向に向かっていますが、それだけでなく、ローカルフィットした商品設計(エネルギーは少なくてもいいから、非常に安いとか)をしていくことも重要であると思いました。特にヨシマサでは電気より安全な水の確保が最優先かと思いましたので、雨水を飲料水にできるフィルターを安く提供できれば、より安心して暮らせるのではないかと思いました。このような体験をした人は少ないと思いますので、新興国向けや系統電力がない、安心して水が飲めない地域への商品開発の場に顔を出していきたいと思います。