『あたりまえはあたりまえじゃない』
私が今、日本や世界、SDGsの達成に大きく貢献することはできない。なぜなら、SDGsは持続可能な開発のための国連が掲げた国際目標であり、簡単に解決できないからこそ世界中の様々な国が一つになって取り組もうとしているからである。そのため、私だけ、家族や友達だけが行動を起こしても何も変わらないのである。しかし、この地球に暮らす全員が意識を合わせ、行動を起こすとなると話は大きく変わってくる。むしろ、それこそが世界をよりよくすること、課題を解決することに繋がるのである。
ただの理想論に聞こえるが、実際にSDGs達成度ランキングで過去五年間四度も一位となったスウェーデンでは、国民一人ひとりが意識を持ち、国全体で課題解決のために動いている。このように国民に問題意識が根付いているのには理由があり、その中の一つとして「政府のすべての政策領域はSDGsに適合すること」が求められていることが挙げられる。ごみの分別や環境教育、企業の取り組みなどの決して難しくはない、身近なところから取り組み始め、結果として政府・企業・国民と様々な分野で浸透しているのである。
それに比べ日本は、2020年度SDGs達成度ランキングが17位と低く、またこれは昨年から2位も落ちた順位となっている。さらに、朝日新聞社が行った2020年のSDGs認知度調査では、「聞いたことがある」と答えた人が昨年より5.6ポイント増の32.9%となったものの、聞いたことがない人が67.1%と、採択されてから5年経つにも関わらず認知度が低い。つまり、政府や団体がいくらいろんな取り組みを行っていても、関心を向ける人や自分も取り組もうと思う人が少ないということである。
私自身、カンボジアの子供たちに日本語を教えるボランティアを今年の夏から始め、そこでようやくSDGsについていろんな視点から深く学ぶことができた。要するに、私も今年の夏まで「存在は知っているが詳しく知らない」と、SDGsを他人事のように考えていた人間である。だが、ボランティアや学習を通し、SDGsで挙げられている17の目標は実はわれわれが暮らす日本にとっても地方創生や食品ロスなどの面からつながる重要な問題であり、向き合うことで解決につながることだと知った。また、日本では不自由しない目標4の「質の高い教育を」のような課題でも、われわれが資金や教材、人材派遣などによって支援をすることで世界全体の課題解決の助けになると分かった。
たしかに、日本で生活をしていると、きれいな水を飲むこと、それで体を洗うこと、三食食べることや安心して学校に通うことなどはあたりまえであり、ただの日常の一部である。しかし、これらのあたりまえは他国にとっては特別なことであり、これによって苦しめられ、命を落とす人もいる。以前学校で「私はあなただったかもしれない」という文章を読んだが、われわれは運よく今の生活を送れているのであって、もしかしたら衣食住が充分に提供されていない生活を送っていたかもしれない。このことを頭に置き、今の十分すぎる幸せな日常を過ごすべきなのである。
「私」ではなく「私たち」ができること、すべきことは、あたりまえに感謝をし、またそれが本当はあたりまえではないことを理解することである。そのうえで、国内で行われているSDGsの取り組みに賛同し、国民一人ひとりにその重要さを浸透させていくべきであり、いきなりSDGsを理解することから始めても何も変わらない。自分の生活を見直し、考え直すことが最終的に日本や世界への貢献に繋がり、日本のあたりまえを世界のあたりまえにできるのだ。
大変満足
留学に行くはずだったのにいけなくなった、コロナ下でもできるボランティア活動を探していた、SDGsについて学びたい、人の役に立ちたい、将来の進路に活かしたい
一生モノの学びになった!
すごく良かった!
視野が広がった!
勉強になった!
いい経験になった!
SDGsについて行動したくなった!
SDGsを自分ゴトとして捉えられるようになった!
LIVEボランティアが楽しかった!
高1の時にボランティア活動に興味を持ち、高2でやろうと思っていたところ、コロナの影響でできなかった。そこで、オンラインでボランティアに参加できるこの活動を見つけ、参加を希望した。また、SDGsに興味があるため、もっと深く知りたいなと思った。
想像以上に自分のためになるボランティアだったなと全体を通して感じた。自分がSDGsについて全く知らなかったこと、実は日本でも様々な取り組みが行われていたこと、日本が抱えているいろんな課題にSDGsが絡んでくることなど、本当にたくさんの側面からアプローチし、学ぶことができた。また、カンボジアの子供たちに日本語を教える活動は、正直最初はなんでやるんだろうと思っていたが、2回の交流を通して、子供たちが楽しそうに学んでいるところ、キラキラした目で頑張って話す姿を見て、この子たちにもっと質の高い教育を届けてあげたいと思った。また、こうして学ぶ楽しさを感じられる子がもっと増えたらいいなとも思うようになった。全部の研修で「今日はこれが初耳だった!」と思える楽しい学びになった。ありがとうございます!
私は大学で日本文化を外国に広めるためにはどうするべきか、地域を活性化をするためにはどうするべきかについて学びたいと考えおり、その学びの際にSDGsの観点からも考えていきたいと思う。また、将来大人になり自分でお金を稼ぐようになったら、寄付や募金の形で少しでも多くの人々に充実した生活を届けたいと思う。
自分の価値観や認識が変わります!
会員様から頂いたメッセージは私達にとって何よりの励みになります!!
すごく参加してよかったなと思えるプログラムでした。動画も資料もアクティビティもすべてが意味のあるもので、私の今までの価値観や認識が変わった本当にいい機会だったなと思います。また、現地ボランティアの方の映像を見て、機会があれば私も実際にカンボジアでの生活を体験し、子供たちと直接関わりたいなと思いました。とても楽しかったです!ありがとうございました!!