[ぼらぷらSDGs小論文]

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『途上国における産業構造はこのままでいいのか』

小論文

『途上国における産業構造はこのままでいいのか』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

私たちが食べている食事やその材料、衣料品、これらのほとんどは様々な海外の国から輸入されており、身近な部分から世界との繋がりを感じることができる。靴やカバンなども輸入しているものが多く、輸入元についてはその多くが中国をはじめとするアジア諸国となっている。なぜ日本のメーカーはモノを日本国内で生産せず、アジア諸国、途上国に生産拠点を置いているのか。その主な理由として、途上国の方が人件費が安いことが挙げられる。しかし、それら商品の製造過程を海外で行なったとしても、最終工程を日本で行えば”made in Japan”と表示されるのだ。はたして途上国に対する産業構造はこのままで良いのか。私は、このままでは良くないと考える。
 このままでは良くないと考える理由として、2つ挙げることができる。まず、1つ目の理由は、労働問題だ。私たちが、普段スーパーで手にすることのできるバナナやチョコレート、コーヒーは、途上国で過酷な労働環境や、児童就労といった状況で働く人々がいるということが明らかになっている。2つ目の理由として、先進国が発展すればするほど途上国は貧しくなり、政治体制も抑圧的になると考えるからだ。フランクの「世界資本主義システム」と二重の「支配と従属」構造を例にとって挙げて述べていく。「世界資本主義システム」は、途上国は先進工業国により富の収奪を行われており、多国籍企業が位置する中枢のみに発展をもたらすという構図であるのだ。また、二重の「支配と従属」構造からは、先進国の多国籍企業が途上国の支配層と繋がり、その周縁国である途上国内でも従属と支配関係が労働者や農民に直接関わる構図となる。このことから、世界資本システムに、発展途上国が関わることで、労働者が従属側になってしまうことが分かる。しかし、帝国主義の時代におけるこのようないびつな産業構造が展開されたことから、植民地が独立した後もこの構造が維持されているのだ。また、途上国の経済発展が低迷な理由も維持されたこの構造が原因であるのだ。
 この構造を免れる手段の一つとして、途上国にできる私たちの行動として、フェアトレードについて知り、商品の購入をすることや、途上国の子供たちに教育の機会を増やすような行動を起こすことであると考える。
 これらの理由から、途上国に対する産業構造は、このままでは良くないと考える。

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