[ぼらぷらSDGs小論文]

わたしのSDGsアクション

『今こそ!情報発信で「国際協力」の意義を共有すべき』

小論文

『今こそ!情報発信で「国際協力」の意義を共有すべき』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

 パンデミックによる社会不安は、健康・福祉の分野のみにとどまらず、人流が途絶えることによる経済状況の悪化で貧困を引き起こし食料や教育へのアクセスを妨げるなど、SDGsの広範囲に悪影響を及ぼした。中でも私が心を痛めているのが、人々の攻撃性が高まっていることで、発展したネット環境をベースに、世間に対してのネガティブな発信や差別発言が大きな社会問題となっている。私の職業は開発コンサルタントであり、海外の現場に出て行くことは制限されているものの、様々な国際協力プロジェクトが現在においても進行しており、ポジティブな成果を生み出していることを知ることができる。「私」が他者に対して攻撃的になっている「世界」に対してできることは、国際協力のプロジェクトにおいてコロナ渦において大きな効果を発揮したプロジェクトや模範となる活躍をしている人材を取り上げ、「SDGs」の前文にある、世代を超えてすべての人が自分らしくよく生きられるようなアイディアをSNSやメディアを通して世界に情報発信することであると考える。

 災害や紛争、感染症による生活への影響が最も大きいのが「社会的に脆弱な人々」であり、山間部・地方部では以前から、格差をなくすためのプロジェクトが多数動いている。そしてその多くはパンデミックの中において現地の人々にとってプラスの影響を与えている。ペルー山間部地域における「教育格差是正プロジェクト」では、カリキュラムの統一・タブレットを使った授業の導入・教師トレーニングを2015年から行っていたこともあり、ロックダウンからわずか数日でオンラインで授業を再開することができた。フィリピン農村部での「野菜農家の生計向上プロジェクト」では、住民主体でのオンライン販売システム構築・農業保険の導入によって、パンデミックによる打撃を最小限に抑えることができた。ミャンマー貧困地域における「公衆衛生システム強化プロジェクト」では、手洗い習慣構築・食育支援・地域医療体制の整備を行い、医療が脆弱な地域にもかかわらず感染拡大は起きなかった。これらに共通しているのは、技術支援と体制構築で現地の人々によって持続することが可能なプロジェクトである点である。近年はSDGsの考え方の浸透もあり、無償資金援助やハードの支援などの「魚を与える支援」よりもソフト面での技術移転等の「魚の釣り方を教える支援」が盛んになっており、感染症拡大の状況において人や物の動きが制限される中で大きくその意義を果たしているといえる。社業とは別で行ってきたインタビュー及び執筆では、プロジェクトの話以上に、現地で働く人々の信念ややりがいに焦点を当てて活動を行った。その結果、日本にいながら世界各国の様子や取り組み、リーダーたちの生きざまを知ることができると好評で、多くの方に目を通していただいた。

 いわゆる「北側」の国の価値観での支援や自国の経済的利益を重視した開発が多いイメージの中で、働く場所やコミュニティ構築を与えることによって不平等を緩和し、個々の生きがいを産み出していけるような支援が増えていることをより多くの人に伝えるべきだと考える。その過程において日本政府や日本企業、支援機関の活躍も含まれていることから、パンデミックの中で誰もが感じた閉塞感・無力感を和らげ、学ぶことや働くことへのモチベーションになるのではないかと期待している。社内外での活動での発表や記事の執筆をすることによって、自分自身も知識やスキルが増え、精神的にも良い影響があった。今後もSDGsの観点を軸に、自分が今の環境でできることを意識して活動していきたいと考える。

 

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  • 小論文内でご紹介した記事です。
    小論文内でご紹介した記事です。

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考える時間を作ることこそ参加の意義ではないかと思います。

ぼらぷらへ応援メッセージ

会員様から頂いたメッセージは私達にとって何よりの励みになります!!

6年前のカンボジア渡航がほんとにすべての始まりで、今こうして国際協力に携わっているのはその時のスタッフさんや一緒に言った仲間、現地で出会った生徒や先生のおかげだと思っています。恩返しはこれから自分の力で少しづつやっていきます。

ふきだし

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