『SDGs、コロナ禍だから気付けた事』
2021年、コロナ感染症が世界に蔓延し2度目の夏を迎えている。テレビでは毎日、富と平和の象徴である華やかなオリンピックの模様が放送されるのと同時に、日本の新規コロナ感染者数が過去最高となったことを告げている。医療崩壊が懸念され、緊急事態宣言がまた全国に広がりつつあり、まだまだ制限の多い日々を送っている。
私は夏休みの長期休暇を利用して海外ボランティアを考えていたが、海外に行くことはもちろん国内においても人と接触する活動ができない状況で、参加出来るボランティア活動は皆無に等しかった。そんな中オンラインで可能なボランティアを知り参加した。そしてこれまでは現地に行かなければ体験することが出来なかった教育ボランティアをzoomを通して行う事が出来た。
zoomで繋がったカンボジアの小学生達はみな明るく元気で、こちらの緊張を解きほぐしてくれた。積極的に発言し日本語を一生懸命聞き取ろうとしてくれた彼女たちとは、僅かではあったが楽しい時を過ごすことが出来た。そのzoomを通して1点気付いたことがある。当初私はオンラインで繋がる向こう側に対し、パソコンがありネットワーク環境もあり、貧困や教育格差という言葉がピンと来なかった。しかしオンライン中に部屋が次第に暗くなり、懐中電灯下で授業をしていることに気付いた。その後画面が真っ暗になり、途切れ途切れの音声だけになった。その時現地の先生から「今日は雨が降っています」と説明があった。雨が降っただけで電気が消え電波も悪くなる現地は、同じパソコンの前でもこちらとは全く異なる状況であった。
コロナ禍で直接接触することが出来ない今だからこそ、より一層デジタル教育が重要となっている。しかしそれが十分に行えないというデジタル格差が教育格差を生んでいるのが現状だ。コロナウイルスの世界的流行は医療の分野だけでなく社会、経済全体にも影響を及ぼし、そしてこういった格差もさらに拡大させ、SDGsの達成をより困難にさせている。そのような状況だからこそ、以前にも増してより意識的にSDGsについて取り組まなければ、格差は広がる一方だと思う。誰一人取り残さない世界の実現のために、そしてzoomで出会った子供たちの笑顔のために今できることを考えた時、これまで通りの生活ではいけないと気付いた。
私の通う学校でもJHP・学校をつくる会の活動に協力し、カンボジアに学校を建設した。そして完成後も、生徒代表が現地を訪れ支援を続けると同時に、現地の生徒たちとの交流を深めていた。また文化祭の収益や募金活動で集まったお金で学校に新しいトイレを作ったり、修学旅行の際に発生する航空会社のマイレージをNGOなどの団体に寄付する活動を行ってきた。しかしこのコロナ禍で訪問はおろかすべての交流が中止になっている。文化祭、修学旅行も中止になっており、寄付活動も行えていない。行けないこと、出来ないことを仕方がないで終わらせるのではなく、オンラインを使った交流など、離れていてもできることがあることを皆に伝えたい。またオンラインだからこそ、これまで生徒会の一部だけで行ってきた交流が、学校全体で取り組んでいけるのではないかと提案したい。直接現地に訪問できなくても、思い続けたりみんなで意識を共有することはできるはずだ。そしてそれをすべき時は今なのだと気付くことができた今回の体験に心から感謝したい。
大変満足
留学に行くはずだったのにいけなくなった、コロナ下でもできるボランティア活動を探していた、SDGsについて学びたい、将来の進路に活かしたい
一生モノの学びになった!
すごく良かった!
視野が広がった!
勉強になった!
いい経験になった!
SDGsについて行動したくなった!
SDGsを自分ゴトとして捉えられるようになった!
LIVEボランティアが楽しかった!
学校の研究論文、大学受験のため
何より1番印象に残ったのはLIVEアクティビティです。とても緊張して挑んだオンラインでしたが、向こうの子供たちがとってもいい子で、もっとやりたい!!という気持ちになりました。
通信状況があまり良くないことも知る事ができて、参加前のイメージとは大きく異なり、学びの多い体験をさせて頂きました。
今回の経験を学校に持ち帰り、コロナ禍でもできる活動があることをみんなに勧めたいです。
最初は緊張すると思いますが、子供たちの方がよく慣れていて一生懸命学習しようとする姿勢に胸を打たれると思います。きっと良い体験に繋がると思います!
会員様から頂いたメッセージは私達にとって何よりの励みになります!!
オンラインで参加できるということがとても有難く参加させて頂きましたが、内容が充実していて色んなことを知るきっかけになり、さらに何かを続けたいという気持ちになりました。コロナが収束したら現地にも行きたい、という気持ちになったのはボラプラのお陰です。ありがとうございました。