『SDGs達成のためのポイント』
毎日三食栄養のあるご飯を食べること。これは一見当たり前のことのように思えるかもしれない。しかし、世界には満足な食事ができない人が多く存在する。現在、コロナ禍の影響もあり世界人口の1割にあたる約8億人が飢餓に苦しんでいる。食に関する問題が多く取り上げられている今日、SDGs の目標の一つ「2 飢餓をゼロに」がより重要視されることとなるだろう。そこで、私たちがこの目標達成にどのように貢献できるのかを考察する。私は、目標達成のための主なポイントは三つあると考える。
一つ目は知ることだ。単に「世界中の飢餓に苦しむ人を救おう」と言われても、食べることに不自由のない人々からするとあまり現実味が湧かず、他人事のように捉えてしまいがちだ。しかし、現状を知るとどうだろうか。農林水産省によると、日本の平成30年度の食品ロスは600万トンとされている。この量は食糧援助量の約1.4倍で、国民1人あたりお茶碗約1杯分の食品が毎日捨てられていることになる。また、食品ロスは環境悪化や食料危機にもつながる。この事実を知ると、普段自分たちが廃棄してしまっている食品が自分を含めた世界中の人々にとって、どれだけ重要なものであるのかを再認識させられるだろう。そのため、目標達成の第一歩として現状を知り、大きな目標を自分事化していくことが大切である。
二つ目は実行することだ。農林水産省によると、日本の平成30年度の家庭系食品ロスは284万トンとなっており、日本で廃棄されている食品の約半分が家庭で廃棄されていることになる。確かに一人で行動を起こし、世界を変えることは簡単なことではない。しかし、この事実から家庭でのひとりひとりの取り組みが食品ロス軽減につながるといえる。例えば、すぐに食べる食品を購入するときは消費期限の近いものを購入するなど、一人でもできることは多くある。
三つ目は広めることだ。なぜなら、SDGsの基礎である「誰ひとり取り残さない社会」を実現するためには、世界中のひとりひとりが同じ目標に向かって行動することが不可欠であるからだ。私はSDGsについてよく知らなかったが、今回のオンライン研修でSDGs について深く知り、SDGs の目標達成に貢献したいと感じた。この経験から、SDGsがより多くの人に広がればSDGs達成に取り組む人も増えると考える。また、どんなに小さなことでも一人の取り組みが周りを変え、その積み重ねが目標達成につながると考える。
この三つのポイントを意識し、個人とSDGsと世界を強く結びつけることで、目標達成に近づくことができるだろう。また、この目標の達成は環境問題や貧困問題などの解決への大きな一歩にもなるだろう。