[ぼらぷらSDGs小論文]

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わたしのSDGsアクション

『それいけ!アンパン!〜飢餓をゼロに〜』

小論文

『それいけ!アンパン!〜飢餓をゼロに〜』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

みなさんは,「飢餓」について正しい知識を持っていますか?
きっと「貧困地域で食べ物が足りないこと」などと考えていると思います。もちろん、その通りです。お腹がすいているのにご飯が食べられない苦しみは,私たちにも少し想像ができますよね。では,「餓死」について考えたことはありますか?お腹を空かして苦しんだ末に命を落とす。それがどれほど辛いことなのか、私たちには想像できません。飢餓は、大人も子供も選びません。未来を託された子供たちが自分ではなにもできずに亡くなる、こんな事例は1日も早く0にしたいですよね。
そこで私が提案するのは、「それいけ!アンパン!飢餓をゼロに」です。
これは、アフリカを中心とする餓死問題を解決するため、日本で無駄になってしまう食材を積極的にアフリカに送るという企画案です。その方法は、「パイプライン」です。私たちが小学校の頃に学んだこのパイプライン、現在は燃料の輸送に利用されている鉄鋼製の管ですが、私はここからアイデアを得ました。そう、パイプラインならぬ「それいけあんぱんライン」を地下に建設し、その管を通して食材をアフリカに届けるのです。パイプラインには輸送のコストがかからないこと、長距離輸送が可能なことなど多くのメリットが挙げられます。それいけあんぱんラインを活用すれば、早く、安全に、人手要らずで食料を届けられるはずです。ですがその実現には多くの問題点が生じます。
1つ目は、費用です。既存するパイプラインの建設に膨大な費用がかかったことは、みなさんも想像できるでしょう。例えば、現在建設中の日本とロシアを結ぶ「日本海横断パイプライン」は長さ約900km、建設費は3000〜5000億円です。これを踏まえると、日本とアフリカを結ぶそれいけあんぱんラインは長さ約1万2000kmとなり、推定建設費は何と6兆6000億円。私たちには見当もつかない金額ですが、実は私たちのすぐそばに、これよりも多くのお金を無駄にしていることがあるんです。それは、「ゴミ処理」です。日本が食べ物のゴミ処理にかけている費用は1年で約8000億円であり、この処理をたった8年続けるだけでそれいけあんぱんラインの建設費に達してしまうのです。ゴミ処理を減らしつつ飢餓問題を解決することが私の狙いです。
2つ目の問題は鮮度です。
日本とアフリカには距離があるので鮮度が落ちてしまうことが問題になります。そこで私が考える輸送の手段は「真空パック」です。最近は冷蔵庫の中にも設置される真空ですが、食べ物が酸素と触れるのを防ぐことで見た目も味も、いわゆる「鮮度」を保つことが可能になります。私たちが無駄にしてしまう食材を良い状態で輸送するために、有効な手段になるのではないでしょうか。
飢餓、餓死をはじめとする世界の問題をなくすためには、私たち先進国が積極的に動く必要があります。それいけあんぱんラインのように、SDGsの複数の問題を解決しながら世界で成長していくことが、今の人類に求められていることなのではないでしょうか。

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