[ぼらぷらSDGs小論文]

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わたしのSDGsアクション

『プラスチックを増やさないために』

小論文

『プラスチックを増やさないために』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

 私たちは、プラスチックが増え続けるのをこのまま黙ってみていられなくなった。プラスチックによる環境問題が深刻になったからだ。まず、プラスチックがこのまま増え続けると、2100年までに気温が4.8度上昇してしまう。さらに、プラスチックを生産するために必要である化石燃料も枯渇するだろう。プラスチックによる海洋汚染問題も見逃せない。私たちがプラスチックを川や海に捨てると、プラスチックは自然分解されないため、海洋生物を生きづらくさせるほど環境への影響が及ぶ。例えば、ポリ袋を餌と間違えて摂取してしまうことで、約700種もの生物が傷つけられたり、死んだりしている。また、2050年には、海へ流入するプラスチック量が海にいる魚を上回るという予測が発表されているようだ。
 私たちは、これ以上プラスチックを増やしてはいけない。そこで、プラスチックごみの中で最も大きな割合を占める「包装、容器等」に絞って、どうすればこれ以上プラスチックを増やさないようにできるかを考えた。
 プラスチックを増やさないために何ができるか、企業側、消費者側の二つの視点から考える。まず、企業側から述べる。企業側からできる対策は、過剰包装をやめることであると考える。確かに、過剰包装によるメリットも多い。例えば、お菓子が個包装にしてあると食べやすかったり、衛生的に清潔を保つことができたりするだろう。だが、過剰包装をやめることにより、ごみとして捨てるプラスチックが減ったり、包装のためのプラスチックを製造しなくてよいため、コスト削減を見込めたりする。また、包装をプラスチックから紙にすることにより、プラスチック削減につながると考える。お菓子を製造する会社の中では、包装をプラスチックから紙に変えることで、年間450トンのプラスチック削減を見込んでいる会社もあるようだ。
 続いて、消費者側からプラスチックを増やさないためにできることを述べる。消費者側からできる対策として、ごみを分別してリサイクルできるようにすることが最も効果的な対策だと考える。そこで、消費者がごみの分別をするよう促すために、「ごみを分別することでゲーム内のポイントになる」というイベントをつくれば良いのではないかと考える。これは、北欧でのリサイクルへの取り組みを参考にしている。北欧では、使用済みの電池をある機械の中に入れるとクーポンがもらえるという取り組みをしていた。この仕組みを利用して、ごみを正しく分別して、ある機械の中に捨てることで機械から出てくるコードを読み取るとゲーム内通貨となる、という企画を提案する。まず、この企画の効果を述べる。ゲームアプリに10000円以上課金している人は全体の11.5%いるため、ごみの分別をすることでゲーム内通貨になるという企画は、ゲーム利用者にとってはうれしいことであり、ごみの分別をするようになるだろう。ゲームをする一部の人にか効果がないと思うかもしれないが、ゲームアプリを利用している人は約80%もいるため、大半の人には効果があるといえる。さらに、ごみの分別を意識している人は女性よりも男性のほうが低いというデータがあるが、ゲームの利用率は男性のほうが女性よりも高いため、この企画は、多くの男性がごみの分別をするようになるきっかけとなるのではないかと考える。次に、この企画のデメリットを述べる。ごみの分別をするとゲーム内通貨となるというイベントは、いつまでも続けることはできないので、イベントが終わったらごみの分別をしなくなるという人が増えてしまうかもしれない。つまり、この企画はごみの分別をするきっかけをつくるものであり、分別することを継続させるものではないのがデメリットである。
 これまで述べてきたことをまとめると、プラスチックをこれ以上増やさないためには、企業側は過剰包装をやめたり、包装をプラスチックから紙にしたりする対策ができる。また、消費者側からは、ごみの分別を正しくするという対策ができる。私は、ごみの分別を促すために、ごみの分別をしたらゲーム内通貨となるという企画を提案する。
 最後に、わたしたち消費者がしなければならないことは、現状を見て見ぬふりをするのではなく、どうすればよくなるだろうと考え続けることだと思う。SDGsの12の目標にあるとおり、つくる責任、つかう責任をひとりひとりもつことができれば、プラスチックを削減できると思う。

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