『「国際女性デー」から考えるフェミニズム』
私は数多くあるSDGSの目標の中から5番の「ジェンダー平等を実現しよう」について取りあげることにしました。ジェンダーを取り巻く様々な問題を踏まえて、世界規模で解決するためにはまず国内の取り組みを充実させる必要があると考えました。
自分の意見を展開するにあたり、現在の日本や世界ではどのような問題が起こっているのかを調べてみました。男女格差を測る上で指標となるのが「ジェンダーギャップ指数」というもので、政治・経済・教育・健康の四つの観点から作成されています。この数値が0に近いと完全不平等、1に近いほど完全平等を表します。2021年のジェンダーギャップ指数によると、1位はアイスランドの0.892、2位はフィンランドの0.861、3位はノルウェーの0.849でした。これらは非常に高いスコアであり、主に北欧の国々が上位を占めていると言えます。それと比べて日本は0.656で、156カ国中120位という結果でした。スコアからわかるように、日本はジェンダーが平等な国だとは言えなさそうです。そこで、ジェンダーが平等であると言える国になるためにどのようなことをするのが効果的なのかを「国際女性デー」をヒントに考えてみました。まず、「国際女性デー」とはどのようなものなのでしょうか。「国際女性デー」は1904年、ニューヨークで婦人参政権を求めたデモが起源となっており、素晴らしい役割を担ってきた女性たちによってもたらされてきた勇気と決断を讃える日です。日本ではあまり浸透しているイメージはありませんが、世界ではこの日に合わせたイベントが各地で行われたり、限定の商品が売られているそうです。一見素敵な記念日に聞こえるものですが、女性だけに絞るのではなく、男性も含めて「国際フェミニズムデー」に変更した方がジェンダー平等に近づけるのではないのかと思いました。「国政フェミニズムデー」に変えて、この日を世界中に浸透させれば、人々がジェンダーやフェミニズムについて考える機会が増えるのと同時に行動しやすくなると考えたのです。具体的な取り組みとして考えたのは、「国際フェミニズムデー」に合わせたクイズの実施、レインボーローズの普及、宝くじの実施です。一つ目のクイズについては、人々に知識を深めてもらうことが目的です。二つ目のレインボーローズは、「国際フェミニズムデー」のシンボルにしたいと考えた花です。「国際女性デー」ではミモザの花を送り合う文化があるため、それをLGBTQのイメージカラーと合わせたレインボーローズにしました。また、ミモザよりもレインボーローズの方が写真映えするため若者を中心にSNSなどで拡散してもらうことができると思いました。最後に、三つ目の宝くじについてです。まず「国際フェミニズムデー」限定の宝くじを作ります。そして、お客さんがそれを買うことによって生まれたお金を小学生が育てるレインボーローズの種を作ることに使います。小学生の時に学校で花を育てた経験があるため、それをレインボーローズに置き換えることで幼少期からジェンダーについて触れることができると思いました。
これらのことを踏まえて、ジェンダーの問題に向き合うためにはまず、国内の取り組みを充実させる必要があると考えます。国内の取り組みを充実させるためには良いお手本となるものを見つけ、それをよりよく改善することが重要です。世界中の国々がこのような姿勢を示すことで、これらの問題は解決へ一歩近づくのではないのでしょうか。