[ぼらぷらSDGs小論文]

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わたしのSDGsアクション

『SDGs達成への意識』

小論文

『SDGs達成への意識』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

 昨今、メディアでSDGsという言葉を見聞きするようになり、世界でもSDGsに対する関心や認知度は高まってきたように感じる。しかし私たちは、このSDGsに対してどこか遠く、自分自身とはかけ離れたことのように感じていることも多いのではないか。今回私は、「SDGs達成への意識」というテーマで、このことについて考え、論じていきたい。
 私は社会科教師として、生徒に対し国際理解教育を行ってきた。授業をしていく中で、先に述べたように生徒の中でも「SDGsというワードを聞いたことがある」「カラフルなロゴを見たことがある」という生徒も増えてきた。実際に彼女たちが住む地域でもこのことについてキャンペーン的に取り組んでいる所もあるようだ。しかし授業の中で感じることは、彼女達はこの目標の達成について他人事のように感じているということだ。例えば貧困に関しても、発展途上国の出来事や状況であり、日本人の6人に1人が相対的貧困にあるということには気がついていない、もしくは日本が豊かで暮らしやすい国だと感じ、そのようなことについて考えることもなかったようである。その他ジェンダーギャップ指数についても、途上国では女性差別(いわゆる男尊女卑)の傾向が強いと感じているのに対し、日本は男女共に学び、働くことができていると感じ、日本が156カ国中120位という極めて深刻な位置にいるということには気づいていない。つまり、SDGsという世界中で達成すべき17の目標は身近なことではないという意識であることがわかってきた。
 私が授業で心掛けてきたのは、世界の現状を知ることに限らず、世界的に見た時の日本の位置や状況を彼女達に伝えることである。国連で採択されたこの目標は、世界中で達成すべき目標であるにもかかわらず、ある一部の途上国でのみ起こっている状況に対し、我々日本人を含む多くの国が手を差し伸べ、途上国を助けるという取り組みではないということをいかに理解してもらうかが、毎年度の私の中での授業目標である。
 では実際に、目標達成に向けて私たちができることは何か。
 先に述べてきたような意識の改革をすることが第一であり、そこから身近で何が起きているかを考えていくことが大事であろう。昨今、マス=メディアで取り上げられることが増えたのが、コロナウイルスによる健康被害であろう。実際に診察を受けることができ、入院を受け入れてもらえた人はどれほどいるのだろうか。また、コロナ以外での病による命の危険があった場合、どのくらいの人がコロナ患者と天秤にかけられてしまったのだろうか。「すべての人に健康と福祉を」とあるが、マスクについても、何1つ不自由なく購入できる人はどのくらいいるのだろう。医師不足が叫ばれる中、医師になりたい気持ちがあっても、学費のことを考え、諦めざるを得ない学生も多くいる。「質の高い教育をみんなに」は、義務教育を終えれば達成率が下がっていくことが日本でもうかがえる。
 今述べてきただけでも、身近で様々な面でSDGsを考えていかなければならない現状が見えてくるだろう。教師である私ができることは、今目の前にいる、未来を担う生徒達に身近な問題についてSDGsを絡めながら、達成に向けて世界中で動いていくことの大切さを感じてもらうことだ。
 ある一部の大変な国の出来事ではなく、自分事として考え、さらには苦しい現状を抱える国に対してのアプローチまで考えられる人を、この手で育てていきたい。
 以上が、SDGs達成への意識について、私が考えることである。

オンライン研修を受講した感想

総合的な満足度

大変満足 5つ星評価

受講前の気持ち

コロナ下でもできるボランティア活動を探していた、SDGsについて学びたい、社会問題に興味がある

受講後の気持ち

すごく良かった!
視野が広がった!
勉強になった!
いい経験になった!
SDGsを自分ゴトとして捉えられるようになった!
LIVEボランティアが楽しかった!

研修を受講した理由を教えて下さい

海外経験がないに等しいのですが、現場では国際理解という授業を持ち、子どもたちに伝え、考えさせていかなければならないため、経験値を上げ、自分が学び、実感したことを子どもたちにしっかりとした形で伝えていきたいと感じたからです。

研修を受講した感想は?

今回の研修に参加し、私の中で「自分事」をテーマに学び、経験してくることができた。参加以前は、「学んだことを現場で伝える」という浅い考えであったが、子どもたちに与えるだけでなく、自分の中で、彼女たちに実際に考えさせることまでプランを立て始めることができた。
コロナ禍で、実際に現地で感じる空気感とは違った形での経験・研修となったが、久しぶりに「学んだ!」と実感できた、とても良い研修となった。

今後、今回の経験をどのように活かしていきたいですか?

次年度も国際理解教育に携われることが決定したため、今回の経験を実体験として生徒たちに語り、生徒自身も「自分事」として考えられる意識改革を行えるよう、授業プログラムの変更を行なっていきたい。
今回はオンラインでの参加となったが、管理職より、夏休みに行われるカンボジアでのツアーの誘いをいただくこともできたため、新たな気持ちと共に、経験を活かせる場も見つけていきたい。

これから受講される方へアドバイスお願いします!

オンラインでの研修は不安があるかもしれませんが、今だからこそできる経験であると前向きに捉えて、ぜひ頑張ってください。

ぼらぷらへ応援メッセージ

会員様から頂いたメッセージは私達にとって何よりの励みになります!!

LINEでの対応等、ありがとうございました。
何となく、「学生が参加するもの」というイメージもあり、参加には戸惑いや迷いもありましたが、充実したプログラムで、教員である私の勉強不足にも気づくことができ、皆様のおかげで充実した研修とすることができました。
お世話になりました。

ふきだし

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