『世界の医療格差』
近年、世界において新型コロナウイルスという感染症が萬栄している。そのことにより多くの命をおとしているのは発展途上国である。その原因の一つとして挙げられるのはワクチン接種の割合だ。北米や欧州では30%、南米では11%、アジアでは8%、アフリカでは1%という結果だった。ではなぜアフリカのような発展途上国では、1%というわずかな人しかワクチンを接種することが出来ないのか。それは医療機関へのアクセスが出来ないこと、医療従事者の数・レベルが不十分なこと、薬や医療物質を手に入れることが難しいこと、衛生環境の不十分さといった点があげられる。これらを改善していくためには医師・医療従事者の育成、栄養・食料の支援、水・衛生環境の改善といった点があげられる。
しかし、簡単にできることではない。多くの時間、お金が必要になる。また、大勢の人の協力も必要になるため追いついていないのが現状だ。それに比べて北米や欧州のような先進国では30%といった高い割合となっている。また発展途上国では取り組むことが出来ていないオンライン診療も行っている。オンライン診療とはスマートフォンなどの情報通信機械を介して診察や薬の処方を受けることができる制度だ。ではなぜ発展途上国と先進国ではこれほどの差があるのか。その一番の理由は医療格差だ。医療格差とは医療サービスを受けるうえでの様々な格差のことだ。医療サービスを受けることができていないのは
95%が発展途上国だ。高度な医療サービスを受けることができない。十分な医療機関が在住地の近くにない。特定の診療科に医療を受けられないといった格差がある。この格差は貧困が原因となっている。社会の発展が遅れ、住民は十分な収入も教育も得られていない。また開発が遅れた途上国では資源発掘のために土地が荒らされ、技術開発も進まない状況で、
農業の生産性も低いままだ。その後アフリカやアジアでは干ばつや洪水などの自然災害に加え、テロや紛争がありさらに荒廃していき大規模な食糧危機にさらされている。
世界では10人に3人が安全に管理された水を飲めておらず、10人に6人が衛生環境の整っている施設を利用出来ていない状況だ。またワクチンで防ぐことが出来る病気にかかってしまう人や、治療することにより治る病気で命を落とす人が世界には沢山いる。そうした状況にあることをまずは知ること。そしてより多くの人に世界の現状を知ってもらうことで、1人でも多くの人を助けることへと繋がると考える。