『食料問題の解決』
SDG’sの2番目の目標である「飢餓をゼロに」。飢えをなくし、だれもが栄養のある食料を十分に手に入れられるよう、地球の環境を守り続けながら農業を進める。2030年までに飢餓や栄養不良に陥る人をゼロにすることをゴールとし、達成すべく持続可能な農業を推進し、継続的な収益を生み出す仕組みをつくります。では現状はどうなのでしょう?
現在の飢餓人口は2022年の時点で7億8,300万人 。世界人口の10人に1人が飢餓状態にあるということなんです。とくに深刻なのがアフリカ大陸とアジア大陸の国々です。アフリカでは5人に1人が飢餓状態で、アジアでも同じように飢餓問題が深刻化しています。要因は貧困、紛争、気候変動などが挙げられます。そして栄養不良は食べ物が不足しているということだけではなく、必要な栄養が不足していたり、とっている栄養のバランスが悪かったことを意味しています。現代発達障害(スタンディング)とされる5歳児未満の児童は1億4810万人いるとされています。発達障害は日常的に栄養を十分にとれずに慢性的な栄養不良になり、その年齢にふさわしい身長にまで成長できていない状態のことです。発育阻害の子どもの数は世界的に減ってきていますが、アフリカでだけ現代でも増加傾向にあります。消耗疾患を抱えた5歳児未満の児童は4500万人いるとされています。消耗症は、急性あるいは重度の栄養不足が原因で起こります。十分なカロリーがとれず、差しせまった死の危険に直面している状態です。その中で十分な食料が手に入らず、栄養不良になっている人びとの数(飢餓人口)はゆっくりと増加する傾向にありました。さらに、2019年から2021年にかけては、新型コロナウイルスの影響で1億2610万人増加し、2021年の飢餓人口は7億3890万人となりました。長引く新型コロナウイルス感染症のまん延に加えて、ウクライナ危機の影響で食料価格や生活費が一層高騰していることが、飢餓の拡大を加速させているのです。これら問題に対し国や機関はいくつかの支援をおこなっています。ではわたしたちにできることはなんでしょう?フードバンクへの寄付や、食べられるだけの食料を購入することで、食品ロス削減に協力する• 飢餓問題に取り組んでいるNGOに寄付をすることで国際協力に参加することで私たちでも支援を行えます。まずこの現状を知るということが大事だと私は考えます。