『シャッター街の活用と地域活性化について』
街を散歩していると人の手が行き届いていない空き家が目に入る。 INSEEによるとフランス全土の空き家率が7.9%と高くなっている。特 に日本の商店街では空き店舗率が13.8%と心理学的に廃れている と感じる10%を大きく上回っている。そのような世界的な問題の空き 家問題を商店街に注目して研究した。 昭和に発達した商店街はショッピングモールやコンビニの発達、自 動車の普及で遠くに簡単に行けるようになったこと、後継者不足など により衰退した。これらの商店街はシャッー街に変化し、活気がなく なりサードプレイスが減り治安が悪くなることや、長年かけて築き上 げた地域の顔としての役割の消失、建物の老朽化など何か行動を起 こさない限り進み続ける状況になっている。 この状況を改善するために取り組んでいる団体がある。陶磁器が 有名な岐阜県多治見市では毎年十月に地元若手作家の陶磁器を商 店街で展示し販売するイベントを行なっている。香川県高松市の高 松兵庫町商店街振興組合では商店街の掃除のボランティアをした人 に感謝をめぐりんポイントとして還元しそのポイントを商店街で使うた め商店街の売上も上がっている。このような取り組みにより町の活性 化、空き店舗の活用、若手作家の発掘などの効果がある。しかし、ま だシャッターが目立つ商店街が多くある。そのような商店街では空き 店舗を寮として活用すべきだと考える。寮にリフォームすることにより 人が増えシャッター街が活性化する上に商店街の建物を使うことに より学生が安く住むことができる上に人通りが少ないシャッター街か ら人が住む寮に変わることにより治安が良くなり、街に活気が良くな る。
商店街の店舗が完全になくなることによりサードプレイスがなく なってしまうという意見がある。サードプレイスがなくなればストレスを 軽減できる場所が減る上に新たな発見が減ってしまう。しかし、寮に 住んでいる人も住んでいない人も関係なく交流できる場所を作ること により新たなサードプレイスを作ることができる。 需要が激減した商店街を寮にすると安く寮に住め、治安が良くな り、街に活気が生まれるのでシャッター街を寮にすべきだと考える。