『命はみんな平等』
SDGsとは、持続可能な開発目標。17の世界的目標、169の達成基準、232の指標からなる国際的な開発目標のことである。その中で私が取り上げた内容は、「すべての人に健康と福祉を~あらゆる年齢のすべての人の健康と福祉を~あらゆる年齢のすべての人の健康的な生活を確保し、福祉を推進する~」というものだ。これに対して私はどんな人たちをどのようにすれば福祉を推進させたと言えるのかを調べてみた。
調べた結果、健康とは、病気でない、弱っていないということではなく、肉体的にも精神的にも、そして社会的にもすべてが満たされた状態のことであると分かった。世界には医療保険サービスを受けられない人が世界人口の約半分いると言われている。その人たちは適切な治療を受けていれば健康を取り戻せるのに、予防接種やワクチンなど基礎的な医療保険サービスを受けられないことで亡くなっている。大人になれずに5才の誕生日前になくなる子どもは年間約560万人もいる。そういう人を助けるためにこの目標が必要なのである。日本の医療は発展しているが、海外では飢餓で苦しむ子ども、病気を治せなくて亡くなってしまう子どもがおり、この時点ですべての人に平等に健康と福祉が与えられていないと言える。私の兄も幼い頃、喘息の持病を持っており、何度も入院を繰り返し、長期間にわたる治療を受け続け、なんとか生活してきた。薬や治療のお陰で、今は病気を克服し、丈夫な体に育った。しかし、これは日本、つまり先進国だからかもしれない。おかしい話だが、もし私の兄を含め、家族みんな難民が多く暮らす地域に住んでいて苦しくても十分な治療を受ける事ができなかったら、今のような兄の元気な姿はなかったかもしれない。そういう子どもたちが世界に何千、何万人いるのだろうか。今すぐにでも1人でも多くの子どもたちを助けたい。大事な命を無駄にしてはいけない。しかし、SDGsとして取り上げられるほど、簡単に解決できない難しい課題なのであろう。
どうすれば解決に向けて良い方向に行くのか自分なりに考えてみると、やはり身近なところからのスタートが重要だと考える。例えば、医療が発展していない地域にワクチンを届けるための寄付金を集める、募金活動に協力するなど、簡単なことから始めれば良い。ペットボトルキャップ、書き損じハガキの回収に協力することでも力になるはずである。
私は少しでも世界の課題に向き合い、解決への近道となるようにボランティア活動をし、すべての人に健康的な生活を送ってほしいと願っている。