『世界中の健康に向けて』
SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」という目標について、今後、本当にこの目標が達成できるのかと疑問に感じている。その理由は三つある。
一つ目は、薬物乱用やアルコールの有害な接種を含む、物質乱用防止の強化に関するターゲットである。このようなターゲットが挙げられているのにも関わらず、世界では大麻の使用が合法化されているからだ。さらに、アルコールは大麻以上に害がある薬物という研究結果も報告されている。日本でも世界でも大麻に関する規制が増える中、アルコールへの規制はまだまだ緩いままだ。世界的にアルコールを抑制する動きが必要である。
二つ目は、2020年までに世界の道路交通事故による死傷者を半減させるというターゲットである。このターゲットの達成期限は既に過ぎているが、世界的に死傷者数は横ばいのままである。世界の道路交通事故による死傷者数が増えていないことは良いことだと考えられるが、減ってもいないのである。これは、若者の事故件数は減少しているが高齢者の事故件数が増加しているからだと考える。日本を含めて全世界で高齢者の事故を減らす取り組みを考えていかなければならない。
三つ目は、発展途上国での保健財政及び保健人材の採用、能力開発、訓練に関するターゲットである。このターゲットに向けての目標や達成率がどのようになっているのか。主にアフリカや南アジア地域の途上国では、肺炎やマラリアなどが原因で命を落とす人が多い。このような病気は予防することができるし、罹患したとしても適切な治療を受けることができれば命を落とす確率はかなり下がる。しかし、十分な医療体制がないために、救命処置や治療へのアクセスが見込めず、深刻な事態に陥るケースも後を絶たない。一刻も早く発展途上国を中心に、全世界に必要な医療体制を整えるように先進国が支援し、一人でも多くの命を救うべきだと考える。
国によって発展の度合いに違いがあっても、世界中の人がSDGsの目標達成のために健康と福祉に関して、格差をなくすために同じような教育とサービスを受けることができるようにするべきである。そのためには更なる国際協力が必要とされていくだろう。そのためには人間同士、国同士の繋がりを大事にしていかなければならない。