『女性の権利』
「ジェンダー平等を実現しよう」が、SDGsの5番目の目標として掲げられている。「ジェンダー」問題は、女性である私自身と深く関わりのあるものであると考える。
現在、女性の権利と男性の権利は平等であるとは言えない。それは、世界全体で言えることである。経済や政治、教育などの分野での、男女の格差を比べた「ジェンダーギャップ指数」において、日本は世界156か国中の120位である。また、日本は他国に比べて、妻の家事と育児に取り組む時間が、夫のそれを大幅に上回っている。これは、女性が家事、育児をし、男性が働くという価値観が日本で浸透している状況を示している。このように、日本は女性が社会で差別なく活躍できる社会とはほど遠い状況であることがわかる。日本以外でも、女性差別が起こっている。例えば、女性であるという理由だけで教育を受けることができなかったり、人身売買が行われたり、また10代で結婚することを強制されたりする現状がある。女性の権利を守ることは、世界にとっても、非常に重要な事であることがわかる。
私は今、17歳である。私が将来大人になり、仕事をする時、子供を産む時、日本社会は女性に寄り添う社会となっているのだろうか。女性が活躍できる社会を作るために、私自身が貢献できることは何だろうか。
私が考えたできることは、SNSを通した活動である。女性差別に関しての知識を広めたることによって、私たちが何の疑いもなく持っている女性を差別するような価値観を払拭したい。例えば、私は普段から、「イクメン」という言葉に違和感を覚えている。イクメンとは、育児を楽しみ、積極的に行う男性のことを指す言葉である。なぜ私が違和感を覚えるかというと、積極的に育児を行う女性を指す言葉は存在しないからである。そもそも、自分の子を育てることに積極的になるのは、当たり前ではないだろうか。私はこのような、何の疑いもなく使われているバイアスのかかった言葉について、SNSをよく利用する若者たちに向けて紹介したい。沢山の人の目に触れるSNSでこのような情報を発信することで、普段からジェンダーによる差別について意識してもらえるのではないかと考える。
「女性差別のある日本」を変えるためには、女性である私自身がジェンダーについて考え、小さな行動からでも実行していくことが大切であると考える。