[ぼらぷらSDGs小論文]

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わたしのSDGsアクション

『誰でも「当たり前」に学べる世界へ』

小論文

『誰でも「当たり前」に学べる世界へ』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

私が今回参加したきっかけは、地理の授業でのSDGsゲームだ。このゲームを通して経済、環境、社会をそれぞれ偏りなく発展させていくことがすごく難しく簡単には変えられないということを学んだ。そして、先進国の日本でさえSDGsの目標を全部達成していないのに発展途上国では今どういう状況なのだろうかと疑問に思い今回の研修に参加し、感じたことが2つある。
1つ目は今、私たちが当たり前に出来ている勉強について、カンボジアでは当たり前でなかった。日本では小学校・中学校までの9年間が義務教育だ。カンボジアでも小学校・中学校の最初の9年間は義務教育のため授業料は無償となった。しかし、ポルポト政権下での人権抑圧により教員が殺されたり学校や教科書が極端に不足した。ポルポト政権崩壊後の1980年以降、各国からの援助によって新たな教育制度が生まれた。内戦直後に比べると教師や学校の数は増えているものの、十分な整備が整っていなかったりたくさんの課題が今でも残っている。
カンボジアは2011年から5年連続でGDP成長率が7%を超えたりと順調な経済成長を遂げているがその一方で都市部と農村部の貧富の差が広がっているのも現状だ。カンボジアで最も所得の低いと言われる層は全体の3割だがその中に国内の過半数の子供たちが属しているという。貧困家庭では家事労働のため、子供が勉強に費やす時間が無くなってしまったり、卒業する直前に中退して働いたりするケースがある。また親が出稼ぎや労働で忙しい場合は、子供がきちんとケアしてもらえずに学業の遅れなど、放置されてしまいがちだ。そのため、カンボジアの外側だけを解決するのではなく、中の部分もきっちりとみて発展していってほしいと思った。
2つ目は貧困による負の連鎖である。そもそも貧困とは何だろうか。貧困とは経済的に困窮しているだけでなく、医療や教育など、あらゆる選択肢や機会が奪われた状態のことだ。自力ではその状態から抜け出すのはとても困難であり親が貧困であると、子供もその環境から抜けることが難しくなることが多く、貧困が世代間で連鎖しているという現状が世界中で問題視されている。貧困の世代間連鎖が起こる原因は様々だが教育の欠如が原因の1つとされている。十分なお金がなく教育の重要性を知らない親は、子供を学校に行かせずに労働力として使うようになる。教育を受けていない子供は、親と同じように教育の重要性を知らずに育ち知識や技術を得ることができないため不安定で低賃金の仕事にしかつけない。そのため、親になっても自分の子供の教育のためのお金を稼ぐことができずに教育を与える必要性も知らないままになってしまう。こうして貧困は世代間で連鎖し、固定していくことが多いのだ。負の連鎖を断ち切るためには他国からの援助が必要だと思う。まずはカンボジアの子供たちが安心して勉強できる環境を作ることが負の連鎖を断ち切る第一歩になると思う。特に多くを海外からの輸入に頼っている日本人にとっては、途上国の発展を手伝い世界の安定と平和につなげることが大切だと思う。よって、今の政府がしているODAを次の世代の人たちにも知ってもらえるように色々な人に伝え、自分で調べ、行動することが大切だと思った。また、フェアトレード製品を買うなど発展途上国の人々の未来が明るくなるためにも必要だと思った。最後にカンボジアはまだ国が育つための基盤を今つくっている最中だと思う。私たちは自分は関係ないと他人事にするのではなく、自分の視野を広げ今の世界の現状をしっかりと調べ、自分なりに考え、行動に移すことが必要だと思った。

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