『「知る」、そして「知ってもらう」』
もし自分が住んでいる地域に学校がなかったら。もし学校があっても十分に整備されていなかったら。もし通うことのできる学校があっても通わせてもらえなかったら。
これらは毎日学校に通うことができている私たちにとっては「仮」の話だが、世界にはこれが「現実」である子供たちが多くいる。実際、世界で6000万人以上が初等教育すら受けられていないというのが現状だ。子供たちの教育格差は、彼らが成長した時の、職業選択の不自由さや不安定な収入に繋がる。未来の世界を担う子供たちの将来が、より希望に満ちたものとなってほしいと思い、私は日本語教育と文化交流を兼ねた、カンボジアの子供たちとのオンラインアクティビティに参加した。
カンボジアでは、過去にポル・ポト政権による知識人や教育者の大量虐殺によって教育機関が機能しなくなった。近年経済成長が進んでいるものの、先進国と比べるとかなり教育の質が低い状態にある。このような歴史を学んだ上でのカンボジアの子供たちとの交流したが、私は彼らの真摯に学ぶ姿勢に感動を覚えた。日本語のかるた遊びでの笑顔、ノートに日本語を記す時の真剣な表情を見て、私は、学ぶ機会が与えられさえすれば、子供たちの将来は格別に良い方向へ動くということを強く感じた。だからこそ、一人の高校生でも貢献できるぼらぷらのような教育ボランティアや、金銭面でのサポートなど他国の協力が非常に重要な役割を担うのだ。
カンボジアの子供たちとのアクティビティを経て、私は達成感と同時に危機感を感じた。トンレアップ村は、教育格差への対応だけでなくライフラインの整備から始まり、今でこそかなり生活環境が整備された。しかし以前のトンレアップ村のような状況にある地域がまだ世界中にあるのだ。SDGsが発表された2015年から、年限である2030年までの折り返し地点を過ぎた今、残された時間はそう多くない。今後私たちがとるべきは包括的な取り組みだ。「ひとつの村を救う」ではなく、「誰も取り残さずに救う」こと。そして私は教育分野から関心を持ったが、SDGsの目標1つを達成するのではなく、全てを達成することが最終目標なのだ。ぼらぷらは、「ひとつの村を救う」NGO団体であると同時に、外国人である日本人の関心を集め、SDGs全ての目標達成への協力を呼びかけるという役割も担っている。まずはぼらぷらなどの今あるNGO団体を通して世界の現状について「知る」こと、そして、SNSでの拡散などを通して「知ってもらう」こと。いくら世界を変えたい気持ちがあっても、問題の原因を知らなければ対処法など思いつくはずがない。また、いくら革新的なアイデアがあってもそれを理解し、支えられる人が1人だけだったら、SDGsという国際的な目標を達成するのは難しい。
よって、私は「知る」こと、「知ってもらう」ことに貢献していきたいと思う。一人一人の「知る」「知ってもらう」の連鎖が繋がれば、持続可能な世界へ大きな一歩を踏み出すことになるだろう。
大変満足
留学に行くはずだったのにいけなくなった、コロナ下でもできるボランティア活動を探していた、SDGsについて学びたい、人の役に立ちたい、将来の進路に活かしたい、子どもたちと交流がしたい、社会問題に興味がある
一生モノの学びになった!
すごく良かった!
視野が広がった!
勉強になった!
いい経験になった!
SDGsについて行動したくなった!
SDGsを自分ゴトとして捉えられるようになった!
LIVEボランティアが楽しかった!
海外への憧れが人一倍強いものの、なかなか留学や海外旅行の機会がなく、日本国内にいても世界とつながり、世界を学ぶことのできる機会はないかと探していたところ、ぼらぷらを見つけました。また、SDGsと聞いて、もちろんその大まかな目標はわかっていましたが、詳しく説明することはできないと気がついたとき、これからの日本、世界を担う世代である高校生が目の前の世界の目標について表面的にしか知らないのはよくないと思い、SDGs研修を受けようと決意しました。
SDGsの概要から始まり、SDGsと自分、世界の繋がりという今回の小論文の大枠となるテーマについて詳しく学ぶことができました。毎回の小テストで知識を自分のものにしていき、SDGsリサーチ・アクションでは、SDGs達成に向けて大きなことを漠然と夢見るのではなく、自分にできることを確実に見つけ、実行する道筋を明確にすることができました。また、カンボジアの歴史とボラプラの今までのサポートを学んで、困難を抱えている国だからこそ前を向いて復興に励むカンボジアの人々と、それを支える他国の関係はSDGs達成においてとても理想的なものだと感じました。また、このプログラムの醍醐味であるオンラインアクティビティでは、無邪気な子供たちとの幸せな空間に癒しを覚えると同時に、やはり世界における教育格差の現状も身をもって感じました。自分が彼らの外国語教育を担っているという実感と、文化交流の素晴らしさは、実際に体験してみないと得られないものだと思います。
研修を通してSDGsの基礎知識が定着したので、もっと深くひとつひとつについて知りつつ、自分からSDGSの情報を発信して皆の心を動かし、少しでもSDGsに対する意識が高くなるよう努力したいです。
オンラインアクティビティが二回だけなのでひとつひとつ嚙み締めてください!人生の中でかけがえのない経験となることをお祈りしています。
会員様から頂いたメッセージは私達にとって何よりの励みになります!!
このような素晴らしい経験をできる機会を用意してくださったこと、心より感謝申し上げます。多くの人を救うこのようなプロジェクトに、これからも積極的に参加していきたいと思います。