[ぼらぷらSDGs小論文]

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わたしのSDGsアクション

『地雷咲く国、笑顔あり。』

小論文

『地雷咲く国、笑顔あり。』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

 SDGsについて詳しく知りたかった私はカンボジアSDGs海外ボランティア研修を申し込み、2日目に戦争博物館へ訪れた。
 目の前には鍋のような形をしているものが置かれていて、ガイドさんにそれは地雷のレプリカだと教えてもらった。中身の抜かれた本物の地雷が埋められた場所を見れば、草に溶け込むような緑色の太い管が土から少し出ていた。その時私は酷く地雷の自然に溶け込んでしまう力を痛感した。平和と言われる日本に長く住んでいて気づけなかった、平和という言葉の難しさを認識した。
 スマホ歩きが当たり前の日本で歩いてたら爆発した。なんて聞いたことがないだろうが、カンボジアでは注意して歩いていても爆発してしまう可能性があるのだ。
 地雷のないカンボジアを実現するために私たちが出来ることは何だろうか。

 地雷は殺すことよりも負傷をさせることを目的としている。戦争博物館でも地雷の隣には腕や足を失った人々の写真が貼られていた。その中には義足を持っておらず。松葉杖を使って立っている少年の姿があった。実際に1979年から2023年までの地雷・不発弾による被害者の累計は死者が1万9822名なのに比べて負傷者は4万5215名となっている。この問題に対処するためにカンボジアでは地雷除去のために金属探知機を使うだけでなくネズミや犬を引き連れて探索している。
しかし、1個の地雷を作る費用が400円〜4000円なのに比べて、地雷を除去するのに4万円〜13万5000円かかってしまうため、完全に除去するには長い年月と膨大なお金を準備しなければならない。
 そこで日本では無償資金協力を実施し、「日本地雷処理を支援する会」で実際にカンボジアで地雷除去を行ったり、「地雷廃絶キャンペーン」によってボランティア活動が行われている。国連では「地雷に関する啓発および地雷除去支援のための国際デー」が定められ、地雷への理解と関心を深め、地雷除去の支援を呼びかけている。

 そこで私に出来ることは募金活動と地雷への認識を増やすためにこのような小論文の発表を積極的に行っていくことだと思う。私は学校以外でも無料塾といった沢山の子ども達と関わる立場にスタッフとして授業を教えたり一緒に遊んだりしているため、より多くの未来ある子ども達に世界の広さと平和を得る難しさについて理解してもらえるような発表をしたい。カンボジアの小学校で見た子ども達の純粋な笑顔を自分の活動によって増やしていきたい。

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