[ぼらぷらSDGs小論文]

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わたしのSDGsアクション

『SDGsと医療について』

小論文

『SDGsと医療について』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

 私の夢は、看護師になり、国境を超えて患者さんに安心できる医療を提供することです。
しかし今、医療現場においてSDGs3番、「すべての人に健康と福祉を」に関連した問題があります。それは、妊産娠や新生児、5歳以下の子供の高い死亡率や、エイズやマラリアなどの感染症、栄養失調などです。日本のような安全で、医療体制が整っている国に住んでいると、自分がそのような疾患にかかることなんて考えることがないと思います。しかし、そう考えることができるのは、ほんの一握りの人だけです。実際、2017年における妊娠中または出産後に命を落とした女性は、世界で約30万人にのぼります。驚くべきことは、彼らのほとんどは、医療機器や人員不足によるものだということです。さらに、本来ワクチンによって防ぐことが出来た病気により、約1500万人の子供が命を落としています。さらに、一連の問題の根底にある問題として、SDGs1番に関する貧困が挙げられます。アフリカでは貧困問題が深刻化しており、支出の10%以上を医療費に充てているという家庭も少なくありません。貧困は、たとえ医療を受けられる体制があっても受けられないという悪循環を生み出します。
 また、医療ケアを受けることが出来ない理由として、近くに病院が少ないなど、医療機関への物理的なアクセスが悪いことが考えられます。実際、サハラ以南では約2憶8,700万人が近くの病院から2時間以上かかるところで生活しています。そのため、1秒を争う生死を分けるような事故や病気が発生した際に、迅速に医療機関を受診することが難しい状況があります。救急医療が必要なときに必要な人に届けられれば、死亡率を大幅に減少させることが出来ます。
 このような状況を改善するため、SDGsでは質の高い基礎的な保険サービスへのアクセスや、すべての人が支払い可能な費用で効果的・安価な保健サービスを受けられる状態のユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を目指す活動を行っています。しかし、この活動にも課題はあります。医療機関へのアクセスや経済的な理由の解消だけでなく、教育の普及・ジェンダー平等の推進・経済格差の是正など、保健分野に留まらない健康を守る社会を作ることです。UHCはさまざまな安定したサービスの上で成り立つものです。よって、UHCを円滑に機能させるためにはスタッフが多くのSDGsの目標を達成する必要があります。
 このように、医療一つとっても、他分野との連携が重要となります。すべての人が安心できる医療を提供できるよう、今できるSDGsの取り組みを行ってみませんか?

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