『日本の医療からみたカンボジアの医療』
今回、ぼらぷらに参加し、現地の小児病院に訪れてみて、カンボジアの医療にはたくさんの課題があると感じた。その中でも大きな課題が3つあると思う。
ひとつめは医療の質とアクセスだ。カンボジアでの医療サービスの質には大きなばらつきがある。それは地方に行くほど深刻になる。首都であるシュノンペン周辺は病院など充実しているが、村には医療施設がなく、車を使っての移動をせざるを得ない。車を持っていない場合、タクシーを使うため費用がかかり、長時間の移動など負担が多い。一方で日本は全国、様々な地域に医療機関があり、いつでもどこでも、高レベルの医療サービスを受けることができる。カンボジアも貧しい家庭ではタクシー代を負担してもらえるが、それもまだ一部の病院のみである。
二つ目は、医療従事者の質と数。カンボジアでは医療従事者の数が不足しており、質の向上も課題である。年々、医療従事者の数は増えているが、教育や訓練を受ける機会が限られている。医学を学べる大学が少ないだけでなく、大学に行ける家庭環境でなかったり、子供の頃小学校に通えていない人が多いことも原因である。日本では医療従事者がカンボジアに比べて充実しており、質も高い。大学や専門学校など学ぶ場所も多くあり、実際に国家資格を取ってからも海外で研修を受けるなどたくさんの機会が用意されている。
三つ目は、医療費と保険制度である。日本では国民皆保険制度があり、すべての国民が基本的に公的保険に加入している。そのため、医療費の自己負担が3割に抑えられ、地域によっては高校生以下は医療費は負担しなくてよいところが多くある。しかし、それは当たり前ではない。カンボジアでは国民全体をカバーする公的な医療機関はなく、基本は自己負担になる。そのため、貧困層は病院に行けないケースが多く、病院に行けば治る病気で命を落としてしまうことが多くある。NGOや国際機関が医療支援を行ったり、募金活動も行っているが、支援できているのが一部なのが現状である。
カンボジアではそんな現状を少しでも良くするために、村など近くに医療機関がない地域での予防医療と健康教育が重要視されている。例えば、手洗いうがいの指導や歯磨きの仕方などを実際に村まで行き、教えることは大切である。現在、一部の病院で実施されているが、手洗いうがいや歯磨きの指導は医師免許を持っていなくても行えるため、私たちが学生がボランティアとして行うといいのではないか。そういった支援を受けることで、医療従事者が高度な医療サービスを必要としている患者のみに時間を割くことができる。また、カンボジアと日本で看護学生や医学生の交換実習を行うことで、日本の高度医療技術をカンボジアに教えることができるほか、日本の医学生の大きな危険やモチベーションにもつながっていくと考えられる。そして、カンボジアの医学生が日本の医療現場で経験を積むことでカンボジアの医療従事者の質を上げることにも繋がる。こういった大きな行動をすることは絶対にこれから先のカンボジアの医療には必要になってくると考えられる。
カンボジアには現状たくさんの課題があるものの、1993年の戦争後大きな成長をしている。こうして、実際に動いていくれていた人達の努力や成果を無駄にしないためにも私たちは、募金など積極的に行っていく必要がある。こういった行動を続けることはSDGsの課題3、8、10、11の解決にもつながっていく。私も実際小児科の看護師を目指している。私自身将来、看護師になってできる幅が広がった時また何かしらの形でカンボジアの医療に関わりたい。
大変満足
子どもたちと交流がしたい
一生モノの学びになった!
自分の成長のきっかけになるために色々なことに挑戦したいと思っており、そのひとつとして今回参加することにした。
カンボジアの方から好きでここにいてこの人たちにとってはかほれが当たり前で、1番あっている環境なんだという話を聞いて、可哀想とかそう言った感情は全くなくなりました。思ってた以上に楽しくてたくさんの発見と学びができました!
小児科の看護師さんとしてできることが増えたときにまた関わっていきたい
正直楽しいだけではないけれど、絶対に日本にいるだけじゃわからないたくさんの学びがあると思う、!!!
会員様から頂いたメッセージは私達にとって何よりの励みになります!!
すごい大変だったけど、楽しいことのが多い1週間でした!