『「初めての発展途上国、カンボジアでの経験と感想」』
今回のカンボジアボランティアツアーにて現地の子供たちを含めた人々と交流したり、カンボジアの現在の生活環境をリアルに見て感じカンボジアという発展途上国が内戦後どのように発展して今に至るのか、現在の教育や医療の問題点はどのようなものがあるのかを学ぶことができました。また、今回のツアーの参加理由でもある小学校のボランティアでは言語の壁を感じながらもうまく仲間や現地の先生とうまく連携して行うことができました。
まず、カンボジアの生活環境ですがシェムリアップの都市部は僕が想像していたよりも発展しており発展途上国とはいえどもここまでには栄えているのだなと感じさせてくれました。逆に農村部である今回のボランティアを行った小学校の周辺は見渡す限りの畑で地平線の先まで広がっており、衛生環境は都市部では日本人からしたらあまり良いとは言えない環境だけどまあ都市部だったらそんなひどくないなと感じさせる程度でしたが、農村部は衛生環境は僕がカンボジアに行く前の発展途上国のイメージ通りの雰囲気であまり良いものではありませんでした。ツアーの一環として訪れた病院では患者がかなりあふれており、やはり医療機関は都市部でさえも足りていないんだなと感じさせてくれました。また、病院や内戦を取り上げた戦争博物館では今でも内戦時代の爪痕を感じさせるようなところが多く、病院では戦争によって手足を失っている方や博物館ではぼろぼろの当時使われた兵器を見ることができました。内戦当時、死体を捨てていたキリングフィールドというところにも訪れ、実際にその現場にいた人が描いた絵や亡くなった方の骨を見ました。それらの展示物を見たときにネットで調べたりしたことしかなかった内戦時代の悲惨な状況をリアルに肌で感じました。戦争などの人同士の殺し合いは起こってはならないことだなと改めて実感させられました。
また、小学校のボランティアや現地の人との買い物の際の交流では言語の違いがありつつも体をうまく使ったり、小学生には日本語よりかは伝わる英語を使ったりとすることで現地の人たちとの会話を楽しみました。言語の違いというのはやはりコミュニケーションを行う上では大切で、買い物するときなんかは不慣れの英語を使いどうにか通じるように手なども使いつつコミュニケーションをとったりしました。そして、言葉が伝わらない不便さ、子供たちに教えたいけど日本語ならではといえるような表現は英語で表現するのは難しいと感じることもありました。これからの社会では日本語が使えない人なんかと一緒に仕事をしたり、交流しなくてはいけないタイミングがどんどん増えてくると思うのでもっと英語を勉強していくべきだなと実感しました。
このカンボジアのツアーでの経験は他では得られないようなことばかりでした。また、日本とはまったくもって違う環境で過ごすのは新鮮でとても楽しかったのですが、かなりの疲れも伴いました。ですが、一生に一度できるかの体験をこの16歳という若い年齢のうちに体験出来て良かったです。これからどんなことを勉強するか、どんな仕事に就くことを目標にするかなど、これから何かを決めるときにこのカンボジアで感じた苦労や成功体験などを糧に成長しつつ、参考にしていきたいです。