『【動物と人間が共存できる環境への一歩】』
私はカンボジアボランティア研修で、今まで過ごしてきた日本とカンボジアの文化
の違いや自然について感じるものが多かった。例えば、移動距離が長いため、無免許
であってもバイクを運転することができることやナイトマーケットで商品が高く見積
もられているため、値切りできることなど。その中で、僕は特に気がかりな点があ
る。それは、 「地元の小学校の敷地内でニワトリが放し飼いされていること」である。
その理由は、「子供たちの授業を鶏が妨害してしまうことがある」からだ。これは実
際に私が現地の小学校を訪れてみて感じたことだ。当時私は、授業を受けている子供
たちの横に付き、助言をする補佐役として、勉強を手伝っていた。もちろん集中して
真面目に授業へ取り組めている子供の姿も見えたが、鶏が授業中、教室付近を自由に
歩き回っていることを気にして、集中ができていない子供の姿も少なからず見受けら
れた。カンボジアの子供にとって、教育を受け、英語、日本語の言語を学ぶことは将
来の就職活動などに繋がるものであり、重要視しなければならない。そのため、授業
に集中できる環境を作ることが大切だと考えた。
それを解消するために、学びの場とは離れた場所にニワトリが集められる「生き物
エリアを作る」ことを提案する。授業中、このエリア内には、一時的に餌や人工の寝
床などを駆使し、鶏を集め、自然に固定されるエリアを作り、休み時間は解放すると
いう内容である。これにより、学び中は視界に入る情報を減らし、周囲に気を取られ
ることなく子供たちが、授業に一点集中できるようになる。さらに、開放時間を設け
ながらエリア内に留めることで鶏の自由を完全に奪われることなく管理することがで
きるため、有効的であると考えた。
以上のことより、私はカンボジアの小学校の子供たちが学びに集中する環境を整
え、さらにその鶏の世話を子供たちがする機会を作ることで、将来の就職活動などに
繋げることができるため、1つの作として、「生き物エリア」を作るべきだと結論付けた。