[ぼらぷらSDGs小論文]

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『密猟と現実』

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小論文

『密猟と現実』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

まず最初に、皆さんは密猟という言葉を聞いて何を思いますか。密猟に賛成ですか。それとも反対ですか。私は反対です。地球上には多種多様の生き物が生息しており、どの生き物も生きるために他の生き物を殺します。では、密猟は人間が生きるために必要なことなのでしょうか。もちろん必要ありません。なぜなら、密猟とは裕福に暮らすため。あるいは、ただ楽しむだけという娯楽の行為だからです。密猟と聞いて皆さんが思い浮かべる動物はゾウ、トラ、サイ、カワウソ、オランウータン、ゾウガメなどでしょう。この六種類の動物の中からトラを中心に皆さんに密猟の現状、そして人間と動物の関わりについて考えて欲しいと思います。
二十世紀初め、世界におよそ十万頭が生息していたとされる野生のトラは、今ではおよそ三千二百頭にまで減少し、成獣のみが生き残ると推定されています。およそ百二十三年間もの間に九万六千八百頭のトラが命を落としています。また、かつて二十六カ国を超えた生息国も、現在では十一カ国にまで減少しました。
では、トラが密猟される原因は何でしょうか。主な原因は、ハンティングの獲物とされたこと。毛皮や高価な漢方薬となる骨を狙った密猟、さらに生息環境である森林やサバンナの破壊などです。ハンティングとは、趣味としての娯楽や野生動物の角や皮などをトロフィーとするために狩猟する観光のことです。私には娯楽のために動物を殺す人の考えが全く理解出来ませんが、トロフィーハンティングと呼ばれているその遊びは多くの国で法律として認められていることが今の世界の現状です。
このように、動物の命を奪う人が沢山いますがもちろん助ける人もたくさんいます。トラを守るために世界では密猟罠の撤去や負傷したトラの救護支援、野生復帰などの活動が行われています。また、密猟防止のパトロールによって密猟者の逮捕も行われています。実際に、二千十四年にロシアでシベリアトラを密猟し逮捕された密猟者に対し、二年五ヶ月の懲役と二百万円の罰金が課せられた事例があります。
ここまで世界の現状についてお話してきましたが私達が今からでも動物を救うために出来ることがあります。それは、密猟の問題に関心を持ち、疑いのある商品を買わないことです。密猟をしても売れるし儲かるという事実がある限り、密猟はなくなりません。
以上のことから密猟の現状について考えることは出来ましたか。増え続ける人口と土地。減り続ける生物と生息地。そして、人間だけが幸せに暮らす地球。多種多様の生き物が幸せに共存出来る地球。どちらが良いかは個人によって異なりますが、私達の周りに溢れている毛皮を使った商品などは、ある生き物の命と引き換えに作られた商品であるということを心に留めて欲しいと思います。

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