私は発展途上国という言葉を聞いて思い浮かぶ情景は、学校に行かせてもらえる子どもは少なく一日中働いているか家事を手伝って過ごしている子どもたちでした。しかし実際カンボジアの子供たちとオンラインで触れ合ってみると、勉強に対する意欲があり授業ボランティアが始まると目がキラキラしていて幸せそうな笑顔を見せてくれます。授業ボランティアを行なっていく中で驚いた事がいくつかありました。まず、「今一番欲しい物は何か。」という質問に口を揃えて勉強道具と答えていました。私が小学生の頃一番欲しい物が勉強道具だと考えたことはなかったです。私のように先進国で暮らす子どもたちは勉強ができる環境にいる事が当たり前になり、ありがたさを忘れてしまっているのかもしれません。次に「将来の夢は何か。」という質問に多くの子どもが教師になりたいと言いました。約十年前はこの村に夢という言葉が存在しませんでした。日本人と授業ボランティアで交流をするようになり、夢という言葉の意味、概念が育まれてきたそうです。子どもたちにとって教師は一番身近な職業であります。自分たちに色々な知識を蓄えてくれる、指導してくれる存在というのは偉人で尊敬でき、憧れでもあると思います。この授業ボランティアを通して一番に思い浮かぶ印象は夢の詰まった村です。最初の貧困によるマイナスなイメージが払拭されました。子どもたちがキラキラ輝く事ができるそんな学校という存在は子どもたちにとってなくてはならない物だと実感しました。この授業ボランティアで私たちがカンボジアの子供たちに教えるだけでなく子どもたちから学んだことも沢山あります。夢を見ることや自分の夢を堂々と言える素晴らしさ、恵まれた環境にいることが当たり前でないということ。根本的なことだけど大切にしていくべきことを思い出させてもらい、改めて実感できました。先進国の私たちが発展途上国に関心を持つことが大事だと感じました。言葉も通じない中でいかに自分が伝えようとするか、思いをくみとろうとするかです。言葉以外で繋がれたと実感した場面がいくつもありました。そうやって積極性を持ち行動する事で絶対に通じ合うことができます。この経験を生かしこれからも貧困がなくなる世界を目指して行動していこうと思いました。
以前にカンボジアボランティアを別プログラムで希望していたが、学校の研修と時期が重なってしまい中止になったので今回の機会を逃したくないと思いお申し込みさせてもらいました。