今回私がコミュニケーション研修や授業ボランティア実践を通して意識したことは、言語はもちろん文化も違う子供達とコミュニケーションをとることはとても難しいことだから、写真やジェスチャーを使って伝えたり、感情が伝わりにくいため無表情にならず笑顔でいることを心がけました。また、授業ボランティアをして変わったことは、カンボジアへのイメージです。私は当初、正直に言ってしまえばカンボジアに対して貧しいであったりかわいそうというイメージがありました。しかし、授業ボランティアでの子供たちとの会話を通してそのようなイメージは私の中から払拭されていきました。子供たちはすごく授業を一生懸命にそして楽しそうに受けてくれました。このような元気一杯の子供たちには「かわいそう」という言葉は似ても似つきませんでした。しかし、現状で言えばカンボジアに対して私の持っていたようなイメージを持っている人は少なからずいると思います。そういったイメージから発展途上国の人々へ「力になりたい」「助けたい」と思い支援をする人もいるでしょう。そういった力になりたいと思う気持ちはとても大切だと思います。物資などを支援することは一時的には助けることになるでしょう。しかし、その支援の所為で発展途上の産業に悪い影響を与えたりすることも実際にカンボジアではありませんが、他の発展途上国では起こっています。このことからわかるように良かれと思ってした支援も現地の人にとっては仇になっている場合もあるのです。こういったことも考慮しながら、私たちは私たちにできることをしていかなければいけません。そのためには、もちろん支援が必要な時はありますが、支援をするという手っ取り早い方法を選ぶのではなく今回私たちが行ったような、その国の未来に繋がっていくような根本的な解決に向けて協力して共に進んでいく必要があると言えます。だから、私たちは一方的に必要そうなものを発展途上国の人にあてがうのではなく現地の人の立場に立って考えることから始めなければならないと私は考えます。
私がこのプログラムに参加しようと思ったのは海外研修がなくなってしまい、やるせなさを感じていたところこの研修を知り、そこで自分の視野を広げ将来に活かせるようにしたいと考えたからです。また、ボランティアをすることでカンボジアの子供たちの将来の選択肢を増やす手助けをして、少しでも力になりたいと思ったからです。