このオンラインボランティアに参加したきっかけは、高校時代からSDGsに興味があり、この機会にしっかり学んでみたいと思ったのと、子どもたちとのコミュニケーションの中で英語の使い方や話し方、接し方などが学べると思ったからです。実際に授業をしてみて、子どもたちの学ぶ意欲の高さと、現地の先生の子どもたちへの愛情深さに感動し、自然と笑顔になれました。
また、授業を行う中で、オンライン上でコミュニケーションをとる際にどんなことに注意するべきかということを学びました。オンライン上でのコミュニケーションは非常に便利ではありますが、WIFIの状況や対面では感じない難しさもあると思います。例えばタイムラグが大きく子供たちの声とこちらからの指示の声が重なってしまったり、日本人同士でも次誰が読むか、どこで授業を終わりにするかなどを決めるのが難しかったです。そんな時に大切にしていたことは、タイムラグが大きくこちらの指示が通っているかわからない場合は落ち着いて相手からの返答をしばらく待ってみたり、なるべく言葉を繰り返したり言い間違えたりしないようにしたり、日本人ボランティア同士のコミュニケーションは子供たちを混乱させないように個人あてのチャットを利用してみるなどしました。
カンボジアは日本と比べて教室の施設、インターネット環境、生活環境等がまだまだ未発達だと感じました。例えばトイレの水は日本ではボタンを押すなどして流すことができますが、カンボジアでは自分で水を汲んで流します。また教室も日本と比べると簡易的な作りで自然災害が起こったときの対策が難しいように感じました。ですが小学校の周りは自然が豊かで、動画を拝見しましたが、子どもたちは校庭でのびのびと運動が出来ていて、とても楽しそうでした。
授業ボランティア、またSDGsに関してのテキスト・動画学習を通じて私にできることは何だろうと考えました。そして私は、世界中の問題に対して常にアンテナを広く張り、SDGsについて学び続けること、どの文化も尊重すること、環境問題解決のためにプラスチック用品の使用をできる限り控え、お肉を食べる量を減らすことができると思いました。今回の経験を経てカンボジアは貧困問題を抱える国ですが、そこで暮らす人々は「かわいそう」ではなく彼らにとってはその環境が「普通」であることを学びました。そのため貧困地域の人がかわいそうだからSDGsを支持するという思考をまずはやめるべきだと思いました。そのうえで、彼らにとっての「普通」の生活をよりよくする方法は何なのかを常に考え、そのアイデアをいつでも誰かに話せるように準備しておくことが重要だと考えました。それが文化を尊重することにつながり、「誰も置き去りにしない」世界を創っていけると思います。また環境問題は一番私たちが取り組みやすい問題で、国を問わず世界中が抱える問題でもあります。そのため自分にストレスがかからない程度で問題解決のためにできることを始めています。
私はコロナ禍にも関わらず普通に生活ができ、大学にも通え、このような価値ある経験ができる恵まれた環境にいるので、SDGsについて考え、サステナブルな世の中を構築していくために行動するのは一つの責任でもあると思います。これからの大学生活、またその後の人生においてもその責任を果たしていきたいと思います。