今回のボランティア活動に参加させて頂き、面白かった事や楽しかった事などももちろんあったのですが、それ以上に日本の子供たちとの明確な違いの方にとても興味が惹かれました。例えば、爆弾ゲームの際に自分たちが選んだ曲を流していたのですが、しばらくするとカンボジアの子供たちから「この曲を流して貰えませんか?」と曲を自らリクエストしに来てくれたのです。また、日本語、英語の発音が聞き取りづらかったのか、「もう一度お願いします!」と大きな声で聴き返すことが大勢ではなく、例え自分一人しか聞き取れていなかったとしても出来ていた事もありました。ここでもし私がカンボジアの子供たちと同じ年齢だったとしても、自分の伝えたい事を年上の人にお願いする事は出来なかったと思います。そしてそのような消極的な姿勢は日本人の子供たちにも共感出来ると思います。私の同い年の友達でも自分の意見を伝えることが苦手な人が多い印象があります。
それではなぜ、日本の子供たちとカンボジアの子供たちにこのような差があるのでしょうか。もちろん簡単に考えられる面では国民性や、その国の風潮などが挙げられますが更に深く考えて行くとこの答えが浮かび上がりました。それは恐らく、”教育を受けるという事の価値観の違い”だと思います。日本は他国と比べて比較的教育が充実しており、教育は義務として受けられて当然という感覚が戦後から続いていると思いました。しかし、カンボジアでは未だ発展途上国として十分な教育を受けることが簡単ではない状況だと事前学習で学びました。よってカンボジアの子供たちは日本の子供たちよりも教育を受けることのありがたさや、その貴重さを感じやすくなっているのだと思いました。
最後に、この貴重なボランティア活動を通じてカンボジアだけでなく、その他の発展途上国にもこのような現状がある事を見たり聞いたり話したりするなどの体験をして、改めて学べたと思います。このような機会は滅多にないと思うのでぜひ他の人にも体験してもらいたいなとも思いました。