始めに、私がこの研修への参加を決意したきっかけは、前野ウルド浩太郎の『バッタを倒しにアフリカへ』という書籍にあります。その書籍には、アフリカに住む人々に時には助けられ、時には悩まされながら、現地の人々を脅かす蝗害との戦った記録が記されており、それを読んで以来、私は、「他国で困難に直面している人々の助けになりたい」と望むようになったのです。
そして今回のカンボジアのボランティア活動に参加し、いざ授業を始めると、二度も衝撃を受けることになりました。
一度目の衝撃は、授業を受けている児童たちが寝てしまうどころか、熱心に授業を受け続けていたことです。一見当然のことかもしれませんが、中学時代以降、私のいるクラスでは、どの授業でも大抵誰か一人以上は眠っていたのです。先述の通り、「困難に直面している人々を助けよう!」という気持ちで参加したにも関わらず、こちらもまた困難に直面していたことを思い知らされてしまいました。
二度目の衝撃は、児童たちが「海に魚がいる」ことについて全く知らなかったことです。カンボジアは日本のように島国ではないので、こちらも当然のように見えますが、相手の児童たちは小学5,6年生で、日本であれば既に地理や世界史について学習できているはずの時期です。このことから私は、事前に教えて頂いたとおり、カンボジアでは教育が十分に行きわたっていない現状であることを実感しました。
カンボジアの子供たちが、日本の生徒たち以上に勉強熱心でありながら、海のことすら知ることが出来ない状況にあることは、とても悲しいことだと感じました。
そこで私は、現地へ行って講習会を開き、そこでカンボジアの子供たちがよく知らない専門的な事柄を教えるというアクションを考えました。
今回の研修でやったように、クイズ・ゲーム・絵本形式で、「この国では○○が起きている」「この学問によって○○が証明された」といったことを楽しみながら学習できるようにします。
このようにしてまずはその事柄の面白さを教えた後は、少しずつ授業や教材のレベルを上げて行きます。私たちが授業で教えられることには限りがありますが、興味を持ってくれた子供たちのために教材を寄付して、その先を少しずつ自分で学習して頂きます。そしてその子の姿を見て影響を受けた別の子供も教材を見るようになったり、講習を受けに来てくれたりしてくれるようになります。
そうすることでカンボジアに少しずつですが、「教養」と「その面白さ」を広めることが出来ます。
満足
人の役に立ちたい、社会問題に興味がある
視野が広がった!
もう一度やりたい!
「バッタを倒しにアフリカへ」という、アフリカでの蝗害との戦いを記した書籍を読んで以来、海外でのボランティア活動に憧れていたから。
学習への情熱の大きさの差や、「海」などの物事に対する認識のズレが想像より大きく、何度も衝撃を受けた。
普段から、自分がどのように世界に貢献できるか考える。
準備は入念に!