私が未来型海外ボランティアに参加したきっかけは授業ボランティアに参加してみたいと思ったからです。学校でもSDGsについて学ぶことはあるけれど、このボランティアのように実践的なことはしてきませんでした。SDGsを学ぶだけでなく、自分の肌で感じ、自分とは違う文化を知ることが出来ると思ったのでこのボランティアに参加しました。
私がコミュニケーション研修で1番印象に残っていることは「人は先入観を持っている」ということです。私自身、「あの子とは趣味が違うから気が合わない」「性格が合わない」などと先入観を持って接してしまっていることがあります。先入観を取り払うことは大変だけれども、コミュニケーションをとる上では相手の価値観や個性を尊重する事が重要と分かりました。
LIVE授業ボランティアでは難しいと思った事がありました。先程もでたコミュニケーションについてです。カンボジアの子はみんな日本語も上手く、私たちが話す内容もだいたい理解してくれました。ですが、カンボジアと日本では文化が大きく異なります。カンボジアに行ったことはありませんが、食事の文化も異なりますし、人気なスポーツや、よく食べられるフルーツ、トイレ、娯楽、よく見られる動物、人気の人、もちろん言語。全てが大きく異なります。この違いに対応しながら授業することはとても難しく苦戦しました。例えば、クイズを出す時にカンボジアにはこのフルーツはあるのか。と考えてしまい、生徒を待たせてしまいました。授業ボランティアにおいて、1番難しいことだと思いますが、2回目の授業ではこれを改善出来ました。1回目では不十分だった事前準備をきちんと行いました。予め出す問題を考えたり、生徒を待たせない工夫をしました。ここで工夫をできたことはこのボランティアをやった成果にもなったと自負しています。
日本とカンボジアの授業では異なる点がありました。一番最初に感じたことはカンボジアの子たちは勉強に対しての意欲が大きいことです。日本が低いというわけではなく、カンボジアの子たちは学びたいという意識が強いのかと思いました。これもSDGsの違いだと私は考えます。日本でのSDGsはあくまでもカンボジアの子たちを「助ける側」であり自分たちが生活や学習について不便を覚えることは少ないです。ですが、カンボジアでは実際に「援助が必要」であり、学習がしたくてもできない状況にあります。そのため意欲に違いが出ています。
これらを改善することはとても困難でたいへんなことだと思います。ですが、自分たちにできることは多くあります。例えば、このようなボランティアに参加することはもちろんですし、困っている人の現状を深く知るだけでもひとつのアクションになると思います。
寄付やゴミ拾い、電気をこまめに消す、そんな小さなことからSDGs達成に近づくと私は考えました。