2019年3月、私はカンボジア現地での7日間のボランティアに参加する予定でした。行きたい大学に通わせてもらっているという恵まれた環境にいるにも関わらずそれを実感せず、現状に不満ばかりをこぼして親とも多く衝突していた自分を変えたく、そのためにはもっと世界を知らなければいけないと考えたからです。しかしコロナウイルスが流行し始めてキャンセルせざるを得なくなり、その後も状況が改善されそうになかったため今回の未来型ボランティアに参加しました。オンラインで子供たちに日本語を教えたり一緒に遊んだりした中でお互いを思いやっている場面が多く見られたことが印象的でした。例えば後ろの方に座っていて名前を書いた紙が見えにくい子がいたらカメラの近くに座っている子がその紙を代わりに見せてくれたりだとか、分からない単語があったら一緒に読んであげたりとかです。また、画面越しでも分かるくらい遊びだけでなく勉強も心から楽しんでいる様子が伝わってきて、誰かへの接し方や物事への取り組み方、毎日を心からの笑顔で楽しめているのかという点で自分を見つめ直すきっかけとなりました。
授業ボランティアの時、BTSの文房具を持っていた子がいて、本当に良いものは国境を越えて広まるということを実感し、私も“アイドル”のような世界共通の何か(支えるモノ)に関わりたいと思いました。さらに、SDGs講座を受けたことで、世界の現状を包括的に知ることができました。このようにボランティアを行って、自分が将来何のために何をしたいのかが定まった気がします。私は人種や生まれた国が違うというだけで不平等を受ける人たちを1人でも多く減らしたいです。今回は教育分野に携わりましたが、そもそも食品やエネルギーが無いと生きることさえできないと思うので、より生活を豊かにするという方向ではなく、全員が生きられるような世界を作るため、食品やエネルギーを世界に届けられるような仕事をしたいです。