SDGsの11番目の目標である「住み続けられるまちづくり」。これを見たとき、あなたは対象として、誰を思い浮かべるだろうか。私はあらゆる日本人に加えて、外国人を思い浮かべる。日本における在留外国人は、2021年12月末の時点で2760,635人であり、これは日本全体の人口の2.1%にあたる。私は彼らが抱える問題を知るため、夏休みを通して大学のゼミのメンバーと共に、在留外国人を対象にした聞き取り調査やアンケート調査などを行った。その結果、私が住む地域の外国人が抱える問題は3つに分類することができた。
第一に、言語に関する問題である。これには、漢字や敬語など日本語自体が難しいということに加えて、医療現場の専門用語が分からない、災害時の言葉が難しいといった表記についての問題や、病院で正確に症状を伝えることができない、子供の先生や他の保護者とコミュニケーションを取ることができないといったコミュニケーションに関係する問題が聞かれた。第二に、文化・決まりに関する問題である。これには、マナーや切符の買い方、ごみのルールが分からない、などの声があった。三点目は、日本人の排外的意識によるものだ。これに関しては、差別や職場での不当な扱いがあるといった声が聞かれた。
これらの問題の背景にあるものを考察すると、共通した要因が見えてきた。それは、日本人の外国人への歩み寄りが不十分であることだ。歩み寄りが十分にできていれば、外国人への配慮ができ、やさしい日本語を含む多言語表記や通訳サービスの充実に繋がる。また、コミュニケーションの場も増え、それは、両者の間にあると思われる心の壁を解消することや、文化や決まりを外国人に教えることに繋がると考えられる。
私たちは、ゼミ単位でどのようにこれらの問題にアプローチするかまだ決まっていない。しかし、個人単位でもできることがあると私は考える。それは、やさしい日本語に普段から慣れておくことだ。例えば、災害が起きたとき、「避難」などの難しい言葉が分からない外国人もいる。そのようなときにやさしい日本語は力を発揮するのだ。今回の授業ボランティアにおいても、私が言ったことを子供たちが理解していなかったとき、やさしい日本語で言い換えたことによって、理解してもらえたことがあった。このとき、素早く言い換えることができたのは、最近、やさしい日本語に触れることが多かったからのように思う。災害のように自分自身がパニックに陥るかもしれない状態においても、困っている人を助けることができるようにするために、空いた時間に身の回りの言葉をやさしい日本語に言い換えてみるなど、いざというときのために日頃から小さい積み重ねを行っていきたい。そして、そのような心掛けは、自分が住んでいる地域の「住み続けられるまちづくり」に貢献できることはもちろん、他の言語にも応用すれば、海外でも活かすことができるのではないかと考えている。
大変満足
留学に行くはずだったのにいけなくなった、コロナ下でもできるボランティア活動を探していた、人の役に立ちたい、将来の進路に活かしたい、子どもたちと交流がしたい、社会問題に興味がある
一生モノの経験になった!
すごく良かった!
視野が広がった!
勉強になった!
いい経験になった!
絶対やるべき!
もう一度やりたい!
忘れられない!
私は国際協力に興味があり、その中でも教育の重要性を感じているが、教える側として教育現場に携わったことがなかったため、子供たちに教える経験をしてみたいと考えていた。加えて、留学を断念したこともあり、何かできないかと考えていたところ、未来型海外ボランティアのことを思い出し、この機会に是非挑戦してみようと思った。
私たちとは全く違った環境で勉強している子供たち。日本の環境と比べるとまだ整っていないと感じるところもある。しかし、そこには子供たちの笑顔が溢れているのを見て、私たちが勝手に「変えるべきだ」と押し付けるのはよくないことだということに気づいた。自分の価値観で物事を判断するのではなく、現地の人々に寄り添い、何が必要かを考えられる人になりたいと感じた。
また子供たちに教える機会があれば、子供たちは何を求めているかをしっかり考えながら行うようにしたい。
貴重な体験をすることができます。是非参加してみてください!