「発展途上国」と聞くと、スケールが大きくて、どこか遠い国の自分とは関わりがないことのように捉えてしまいがちではないだろうか。
私は今回の交流を通して、自分の意識を変えることができた。以前の私は、発展途上国に住む人々に、抽象的なイメージを持っていた。教科書やニュースで見る機会が多かったからである。今回、オンラインで、直接顔を合わせてコミュニケーションをとったことで、個人と個人として繋がることができたように感じられた。「カンボジアという貧しい国の子どもたち」ではなく、一人一人と会話を交わすことができたことで、彼らの存在を身近に感じた。
また、カンボジアでの暮らし方を教えてもらい、見せてもらったことで、具体的なイメージを得ることができた。「この場所でサッカーをしたり、バレーボールをしたりして遊ぶ」などを知って、同じ年頃の日本の子供とそれほど違わないと思った。
SDGsについての学習では、SDGsを考えることで、非現実になりがちな世界の問題と具体的に向き合うことができると思った。自分ができることがたとえ小さいことしかなかったとしても、世界中の人と一緒に頑張ることで守られる権利があることを多くの人に知ってもらいたいと思った。
私は今回の活動を通じて、発展途上国の現状を遠いことだと思わないことが重要だと気がついた。私は、今、あの子たちのために自分にできることをしたいと思うようになった。そして、カンボジアにいるひとりひとりが今よりもっと良い生活を送れるようになってほしいと思う。以前の私は、「世界のため」を意識していて、なかなか行動を起こせていなかった。自分のする小さいことと、大きい世界が結びつかなくて、実感があまり湧かなかったからである。「世界」という漠然としていて距離を感じるものと向き合っていた時よりも、一人ひとりの顔を思い浮かべられるようになった今、自分から積極的に行動したいと思うようになった。
私は、知識を豊富に蓄えて、具体的なイメージを私達一人ひとりが持つことが大切だと思う。これからはよりいっそう関心を寄せて、知る努力をしていくつもりだ。