雨の日に何を思う?と聞くと、多くの人はジメジメしてるから嫌、靴が濡れるから嫌といったただネガティブな感情を持つことが多いだろう。しかし、雨の日はある障がいを持っている方にとって命が危険にさらされる確率が晴れの日に比べて格段と高くなる日である。それは視覚障がいを持つ方にとってだ。白杖を使って足元の危険物を確認し、路面の高さの変化などを察知しながら歩くイメージが強いが、実際は音を頼りに移動している。横断歩道の音が印象的だが、自動車が来る音やクラクション、人の声などを頼りにしながら移動している。雨が降る音はこれらの音をかき消してしまい、晴天時に比べ、集められる音が減る。
傘を使えば、傘に反射された音が耳に入るため、車の音が違う方向から聞こえたり、耳に入ってくる音の大小が微妙に変化したりとイレギュラーな状態が起こる。目が不自由な方にとって、雨の日は移動だけでなく情報収集という観点で障害が発生する。このような状況を軽減するために、大阪のある会社で発明された「サイレントアンブレラ」がある。この傘は外側をメッシュ生地、内側を通常の傘の生地という二層構造にすることで雨滴の音を軽減し、静かな雨音が落ち着いた気持ちを演出する。この傘は1本2万円弱するが、命には代えられないと購入する人が多いようだ。視覚障がいを持つ方のみでなく、聴覚過敏のある方にとっても生活に不可欠なものになっている。
私がこのような性能の傘があることを以前まで知らなかったように、視覚障がいを持つ方が日常で困っていることを知っている人は少ないと思う。そのような方に情報を正確に伝えることが私にできることだと思う。視覚障がいを持つ方にとって画期的なものを提案することはできないが、小さいことの積み重ねで住みやすい生活環境を整えることができるようになると信じている。
例えば、視覚障がいを持つ方が道を歩いているときに、点字ブロックの劣化を防ぐためにその上を歩かないようにすることや、他の歩行者が気を使って通り道を譲ることが視覚障がい者の方にとって大きな助けとなるだろう。こうした日常の小さな心遣いが、視覚障がいを持つ方の生活を大いにサポートするのだ。さらに、視覚障がい者のための設備を充実させることも重要だ。例えば、点字ブロックの整備や、音声案内システムの設置など、視覚障がい者がより安心して移動できる環境を整えることが求められる。
将来的には、自転車講習会のように学校の体験授業の一環で手引き誘導の講習を行い、街中で視覚障がいを持つ方が困っていると思ったときにすぐに手助けできるような世界になれば良いなと思っている。また、どのような支援を視覚障がいを持つ方が必要としているのかの知識を身につけるべきである。例えば、視覚障がいを持つ方がどのようにして情報を収集し、どのようにして移動しているのかを理解することで、より具体的なサポートが可能になる。社会全体が視覚障がいを持つ方の立場に立って考え、共に支え合うことで、視覚障がいを持つ方々が安心して生活できる社会を築いていくことができるだろう。
最後に、視覚障がいを持つ方々が自立して生活するためには、私たち一人一人の理解と協力が欠かせない。視覚障がい者支援のための取り組みを知り、自分にできることを少しずつ実践していくことで、視覚障がいを持つ方々の生活をより良くしていくことができる。雨の日も晴れの日も、安全に快適に過ごせる社会を目指して、私たち全員が協力し合っていくことが大切である。
満足
留学に行くはずだったのにいけなくなった
視野が広がった!
現在、高校3年で夏に海外にボランティアに行くことは難しいと思っていたところ、このプログラムを見つけ、私が興味のある分野だったから。
英語を勉強しているときは、私が非母語話者なのでどんどん話すことが大切であると先生によく言われていた。それと同様に、カンボジアの子どもたちが非母語である日本語を勉強するときにはたくさん話すことが必要であると改めて感じることができた。授業を行うときは2回とも他の会員さんがいなかったので、スムーズに進み、時間が余ることが多かった。その後に、ゲームなどをすることで時間をつなぐことができたがもう少しゆっくりと単語の練習をしても良かったのではと反省している。他の人になにか言語を教えたことがなかったのでとてもいい経験になった。
日本に住む外国の子供達に日本語を教えるボランティアをしたいと考えており、その時に勉強だけでなく、スリーヒントクイズなどを混ぜながら教えていきたい。
充実した時間を過ごすことができると思います!!