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市場の失敗は主に4つの原因で生じます。
第1は外部生で、個人や企業が他の個人や企業に対して市場での取引を経由せず直接影響を与えているのに対して、対価や補償の支払いがないことです。
第2は公共財で、その便益を受け取ることから誰も排除るすことができない非排除性と、その財をある人が使っても他の人が使うことを妨げられない非競合性を備えている財・サービスの場合、その財・サービスの受益者が費用の負担から逃れようとすることが生じ、市場で自発的に共有されることが無くなるという問題です。この手の財・サービスは、公共サービスとして税金によって賄われることが多いです。
第3は独占・寡占によって発生する市場支配力で、ある企業が利益を上げすぎて他の会社が介入できないというものです。
第4は情報の非対称性で、サービスを提供する側と受ける側の間に情報の格差があるというものです。
市場の失敗を是正するに、まず政府がすることは、公共事業や市場経済の規制を強化したり、緩和する程度をコントロールすることです。財、サービスのバランスの先読みは難しいですが、市場の独占を規制する独占禁止法などは今の日本の法律にもあります。水や、石油や、電気、等の需要はふえていく一方なので、供給をエネルギー分野に力を入れるなど、国民の所得格差を是正するためにも均衡価格を下げるよう市場の操作が必要です。規制と緩和、この二つのバランスが需要と供給をバランスよく保つ手段です。市場の失敗という言葉が生活離れしているように感じるかもしれませんが、身の回りの値段が急激に高くなったり、逆に下がったりすることが市場を感じ取れるキッカケになります。