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非競合性というのは、不特定多数の人が同時に利用できるという特性です。つまり、誰でも利用できる財ということです。また、非排除性と言うのは、その財を利用することを妨げるための費用が著しく大きいという特性です。つまり、その財を特定の人に使えないようにすることが困難であり、使うための対価を徴収することが難しい財のことです。代表的な公共財として治安、消防、治水等が挙げられます。こういったものは、実現するには費用がかかりますが、一度供給されてしまえば不特定多数の人が対価を払わずに利用することができます。つまり、民間企業が営利目的で供給するサービスとしては成り立たず、政府が供給に責任を持つことになるのが一般的です。
また、公共財の中でも、国際社会において供給されるものを国際公共財と呼びます。国際公共財の代表例と考えられるのが地球環境の保護です。環境を財産として全人類のために守るという判断をする国もいれば、自国固有の権利として、資源を使用し発展を進めようとする国も存在していますが、各国のタダ乗り(フリーライド)を防ぎつつどのように負担を分かち合うかという点がポイントとなります。この他にも、世界遺産、国際平和、インターネットの使用などが地球的な公共財と言われています。