※一部一致でも検索されます。
※レポート・論文・WEBサイトなどでのご利用の際は参照元として記載・リンクをお願いいたします。
アジア開発基金(ADF)とは、途上国の開発に関する資金を融資することを目的としてアジア開発銀行(ADB)が設立した特別基金です。アジア・太平洋地域の国に対しての融資を目的としており、アジア・太平洋地域の経済発展や協力に貢献するために設立されました。
日本と米国がこのADFの最大の出資国として知られています。
低所得国の発展のために、貸し付けなどの条件を緩和しているのがADFの特徴です。このように低所得国への援助を行うことでアジア・太平洋地域がより安定した経済状況へと発展し、それらが各国内での教育や職業の安定につながることを期待しています。
アジア開発銀行設立当時大蔵省がこれに深い関わりを持っており、初代総裁を務めた大蔵省OBの渡辺武が作成した私案を強く反映して設立へと進んでいきました。そして1973年4月に行われたアジア開発銀行年次総会でADFの設立が決定し、翌年6月から運営を開始します。通常の条件では負担が大きく開発行えたとしても資金繰りが上手く行かなくなってしまう、また条件がそもそもクリアできないことで開発が行えないという状況が低所得国では起こりうるため条件が緩和されており、アジア開発銀行の主な業務になっています。